日本ハンドボール選手権九州予選 男子 瓊浦Ⅴ

男子を制して本大会出場権をつかんだ瓊浦高(瓊浦高ハンドボール部提供)

 ハンドボールの第72回日本選手権第6回九州ブロック予選は10月31日、11月1日、福岡県宗像市のグローバルアリーナで行われ、長崎県男子代表の瓊浦高が優勝を飾り、本大会の出場権を獲得した。
 九州代表は男女各2枠。コロナ禍のため、昨年の実績から男子の福岡、女子の沖縄が既に各1枠を得ている。今回は残り各1枠を懸けて、瓊浦高の男女を含む男子4、女子5県の代表がトーナメントで競った。
 瓊浦高の男子は社会人チームとの連戦を制して4年ぶりとなる代表権をつかんだ。女子は初戦で国分中央高(鹿児島)に15-20で惜敗。勢いに乗った国分中央高は頂点まで駆け上がった。
 日本選手権の男子は12月2~6日に岡山市、女子は12月23~27日に金沢市で開催予定。それぞれ日本リーグ勢と大学、全国各地区の代表が出場する。
 男子の瓊浦高は「高校日本一」を掲げていたが、コロナ禍ですべての全国大会がなくなった今季。末岡監督は「こういう状況の中でも地道に努力を続けたからこそ、チャンスをつかめた」と選手たちをたたえた。
 初戦の鹿児島代表は、今秋開催予定だった鹿児島国体へ向けて強化された成年チーム。瓊浦高は身長190センチ台の選手も擁する相手に、守備から体を張った。GK福本、長谷川も好セーブで仲間を鼓舞。攻めてはフローター中井、エース前田、オールラウンダーの前川らを軸に得点を重ねた。10-9で後半に入り、最後は26-21で引き離すと、宮崎代表との決勝は主導権を譲らずに30-17で快勝した。
 4年前の先輩たちはインターハイ8強、国体4位。日本選手権は惜しくも1点差で初戦敗退した。末岡監督は「先輩を超える1勝を挙げて、やってきた証しを残そうとチーム一丸になっている」と本番を心待ちにしていた。

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