長崎県高校新人大会 柔道団体 男子長崎南山 2年ぶりV

【柔道男子団体決勝、長崎日大-長崎南山】長崎南山の副将古里(右)が内股で技ありを奪う=県立武道館

 長崎県高校新人大会は10月31日、11月1日、佐世保市の県立武道館などで2競技が行われ、柔道団体の男子は長崎南山が2年ぶり20度目の優勝を飾った。
 県柔道界はコロナ禍の影響で大会の中止が相次ぎ、3月の国体成年県予選以来、約7カ月ぶりの県大会開催。来場者の検温や消毒など感染症防止対策を取りながら、無観客試合として実施した。
 男子個人81キロ級の松田基裕(瓊浦)がV2を果たした。例年、各県新人大会の男女上位者が出場する九州新人大会(沖縄)は中止となった。
 男子団体は長崎南山が2年ぶりにV奪回。コロナ禍で試合ができない状況下、先輩たちの胸を借りて磨いた技を披露した。主将の古里は「練習につき合ってくれた3年生も含めて全員で勝ち取った優勝。先輩たちの分まで2倍うれしい」と感謝を口にした。
 決勝の長崎日大戦は、先鋒白髭、次鋒松本が連勝した後、長崎日大の中堅宮下が一本勝ちして1-2。ここで出番が回ってきた副将古里は「自分で決める」と得意の内股で技ありを奪うと、その後も果敢に攻めて大内刈りで決着をつけた。
 今季の目標は「九州、全国で優勝する」。まずは来年1月の全国高校選手権県大会で3連覇を目指す。小森監督は「組み手で圧倒できず、立ち技からの寝技もまだまだ」と課題を口にした上で「不安や緊張もある中、力を出し切ってくれた」と選手たちをねぎらっていた。

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