県高校新人大会 柔道団体 女子長崎明誠V 14年連続

【柔道女子団体決勝、長崎明誠-五島】長崎明誠の大将山木(右)が果敢に攻める=県立武道館

 長崎県高校新人大会は10月31日、11月1日、佐世保市の県立武道館などで2競技が行われ、柔道団体の女子は長崎明誠が14年連続14度目の優勝を飾った。
 県柔道界はコロナ禍の影響で大会の中止が相次ぎ、3月の国体成年県予選以来、約7カ月ぶりの県大会開催。来場者の検温や消毒など感染症防止対策を取りながら、無観客試合として実施した。
 女子の長崎明誠勢は個人も7階級中6階級を制した。57キロ級は池田優和(創成館)が優勝した。例年、各県新人大会の男女上位者が出場する九州新人大会(沖縄)は中止となった。
 1年生3人で柔道女子団体に挑んだ長崎明誠が14連覇を達成。小森監督の「今季初の県大会。日本一になるために来てくれた1年生に経験を積ませたい」という狙いを、選手たちがしっかり実践した。3人は全試合、引き分けさえない快勝で、鮮やかな“高校県大会デビュー”を飾った。
 指揮官が「持っている能力は今年と同じか、それ以上」と自信を持つメンバー。決勝の五島戦はポイントゲッターの先鋒大江田が立ち技で一本勝ちすると、粘り強い中堅高野も続いた。大将山木も勢いよく技をかけ、立ち技からの抑え込みを決めた。
 目標に掲げている日本一へ向けて、好スタートを切れた今大会。山木は「初めての県大会で緊張したけれど、練習の成果を発揮できた。きょう見つかった課題を克服できるように練習していく」と先を見据えていた。

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