宅配飲食業者と連携、防犯情報をお届け 県警

商品と共に啓発チラシを手渡す配達員(左)=厚木市内

 防犯情報もデリバリーで-。県警が宅配を行っている飲食業者と連携し、ひったくりや特殊詐欺への警戒を呼び掛ける啓発チラシを顧客に配ってもらう取り組みを進めている。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、デリバリー需要が高まっていることに着目。対面型の啓発活動が制限される中、各世帯に確実に防犯情報が届けられるとして、全日本デリバリー業安全運転協議会に協力を打診した。

 チラシには特殊詐欺の注意点を記載。電話口でキャッシュカードの文言が出てきたら詐欺の可能性が高いことや、録音機能の使用が撃退に有効であることを紹介。スマートフォンやイヤホンを使いながら歩くことが、ひったくり犯に狙われやすいことなども伝えた。

 7月から10月末までに1万枚以上を配布。県警犯罪抑止対策室は「安全・安心につながる情報を家庭に直接届けたい」としている。

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