《おいしいホットワインの作り方》カラダをあたためて秋・冬を乗り切ろう

ホットワインとは?

秋になり、「ホットワイン」という言葉を耳にした人も多いのではないでしょうか?
ここ数年、ジワジワと人気を集めている秋・冬の飲み物です。

その名の通り「温かいワイン」のことですが、ただ単純に温めただけでなく、フルーツや香辛料、甘味料を加えたものをいいます。

レシピは、それぞれの国や家庭によって違うので、自分の好みのものを好きな分量で加えて楽しむというイメージです。

海外での名称

「ホットワイン」という名称は和製英語のため、日本では一般的に使われていますが、海外では通じない可能性が高いので気をつけましょう。

また、海外でも、国や言語によって呼び方が異なります。

  • アメリカ…mulled wine(マルド ワイン)
  • ドイツ…Gluh wein(グリュー ワイン)
  • フランス…vin chaud(ヴァン ショー)
  • 北欧…Glogg(グロッグ)

など

ワインを温かくして飲むメリット

寒い季節には、カラダの外側からだけでなく、内側からもしっかりと温めてあげるのがポイントです。

香辛料も入っているので、よりカラダが温まりますし、フルーツも入れるので少しでもビタミン補給ができるメリットがあります。

飲むときに気をつけたいこと

フルーツや香辛料、甘味料を加えることで自分好みの飲みやすい味になってしまうため、「気づいたら飲み過ぎていた」ということに気をつけましょう。

また、ほかの酒類と同じで、空腹時に飲むと酔いが回るのが早かったり、悪酔いしてしまったりする可能性が高くなるので注意が必要です。

ディナータイムのあと、もしくは簡単なおつまみを準備してから楽しむようにしてくださいね。

また、酔いにくいと言われる下記のようなおつまみを用意して、本当に酔いたくない日のためにその効果を検証しておくのもオススメです。

・枝豆
・豆腐
・トマト
・チーズ
・グリルチキン
など

ホットワインの作り方

ホットワインのスタンダードは赤ワインと言われていますが、味の好みによっては、白ワインロゼのほうが飲みやすいという人も少なくありません。

なので、ホットワインを作るときは、お好きなワインや試してみたいワインをお好みでご準備ください。

材料

・好きなワイン(いつも飲んでいる、赤・白・ロゼどれでもOK)
・好きなフルーツ(レモンやオレンジ、グレープフルーツなど柑橘のフルーツのほか、イチゴやドライフルーツ、マンゴーなどもよく使われています)
・好きな香辛料(シナモン、クローブ、ブラックペッパー、スターアニス=八角など)
※香辛料は、1本や1粒といったホールタイプをご準備ください
・お好みで甘味料(砂糖・はちみつ・ジャムなど)

(例)2人分の場合

・ワイン…400ml
・レモン…3分の1個
・はちみつ…大さじ3
・シナモン…1本
・クローブ…4粒
・スターアニス(八角)…1個

作り方

(1)フルーツ以外のすべての材料を鍋に入れ、弱火で沸騰直前まで煮る
※シナモンを使う場合は、鍋に入れる前に半分に折っておく
※イチゴのように、煮ても苦味の出ないフルーツの場合は、この1の工程で入れる
(2)沸騰直前に火を止め、30分ほど待ち、耐熱グラスに茶こしをセットし、スパイスが入らないようにこす
(3)飲む前にもう一度温め、フルーツを入れて味を調える

※少し手間がかかるので、1までの工程をご飯やお風呂の前までにやっておき、ご飯やお風呂を済ましてから茶こしでこすようにするのがオススメです。

ポイント

沸騰してしまうとアルコールが飛んでしまうため、ある程度温まったら、火を止めるようにしましょう。
香りやアルコール分が減ってしまったと感じたときは、ラム酒を少し加えるのがオススメ。

今年の秋・冬に楽しみたいワインの種類

「ホットワインの作り方」でも少し触れましたが、最近では、スタンダードな赤ワインと同じぐらい、白ワインやロゼもホットワインの材料として選ばれています。

今年の秋・冬にはじめてホットワインを楽しむという人には、まろやかな口当たりで渋みの少ないロゼがオススメです。

寒さが厳しくなってくる12月後半には、渋みと甘味の融合が楽しめる品種であるメルローの赤ワイン(ミディアムボディ)もオススメなので、ぜひチャレンジしてみてください。

ホットワインにオススメ「おつまみ」3選

ここでは、ホットワインに合うオススメのおつまみを3つ紹介します。

チョコレート

甘めのホットワインには、チョコレートがオススメ。
コンビニやスーパーで気軽に買えるものはもちろん、気候にこだわった北海道の『ROYCE'(ロイズ)』やベルギー王室ご用達の『GODIVA(ゴディバ)』なら、自分へのご褒美にもピッタリです。

鶏肉料理(グリルチキンや焼き鳥など)

鶏肉には、アルコールの分解をサポートしてくれる「たんぱく質」がたくさん含まれています。
基本的には甘めのホットワインにも合いますが、渋みや酸味のあるタイプのものとあわせるのがオススメです。

ガーリックトースト

サクサクとした食感と、パンにしみ込んだバターとガーリックの味わいがおいしいガーリックトーストは、渋みや酸味のあるホットワインにピッタリ。
実は、おうちでも簡単に作ることができます。
まずは、フランスパンをスライスしましょう。そして、有塩バターを塗ってからチューブにんにくを塗ってトーストし、乾燥パセリを振れば完成です。

今年の秋・冬は「ホットワイン」であったまろう♪

夜にはすっかり肌寒くなり、冬の気配が感じられる日も増えたのではないでしょうか?

寒い季節は、どうしても長い時間を室内で過ごす時間が増え、気持ち的にトーンダウンしてしまいがち。

そんなときには、カラダの内側から温めてくれるホットワインを飲みながら、まったりと過ごしてみてくださいね。

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