トヨタの燃料電池自動車(FCV)「MIRAI(ミライ)」が、2020年12月にフルモデルチェンジをする見込みだ。正式発表に先駆けデザインなどを公開。その仕様の一部も明らかになっている。今回は新型MIRAIプロトタイプの画像と共に、そのインテリアを解説していく。
2代目MIRAIが間もなくデビュー
トヨタの燃料電池自動車(FCV)「MIRAI(ミライ)」は、初代モデルが2014年12月にデビューを果たした。水素を空気中の酸素と化学反応させることで自ら発電しモーターを駆動。排出するのは水だけという次世代型エコカーだ。そんなMIRAIが2020年末、いよいよフルモデルチェンジする予定だ。デザインも大きく変化した2代目の新型MIRAIを写真と共に解説する。
高級感が増した新型MIRAIのインテリア
全体的にシンプルでありながら必要なモノが機能的にレイアウトされ、より高級感が演出されている新型MIRAIのインパネ。
非対称形のT字基調のデザインが採用され、メタルパーツで区切りを入れ運転席側に心地好いタイト感を、助手席側には開放感をもたせている。
インパネ中央には、近年レクサスにも採用されている12.3インチの超ワイドディスプレイを配置。メーターもフル液晶タイプを採用するなど先進性と高級感を両立したデザインとなっている。
このディスプレイでは、バッテリーやモーターの状況が確認可能。新型MIRAIには、発電時に吸入する空気を浄化・排出する空気清浄システムが搭載されているが、その模様もここで確認できる。
フロントシートには、快適温熱シート+シートベンチレーションが備わる。シート表皮は上級グレードが本革、標準グレードが合成皮革になる。
リアシートは、新型MIRAI（プロトタイプ）では初代と異なり3人がけ仕様に。センタートンネルが出っ張っているため、真ん中に大人が座るのは少々厳しいものの、初代より足もと空間はそれなりに広く、快適。
初代はモノグレード展開だったが、新型MIRAIは全5グレード構成に。最上級グレードZ “エグゼクティブ パッケージ”にでは、新たにショーファー仕様を設定。可倒式ヘッドレストやリヤシート間には専用のタッチ式コントロールパネルを設けるなど、各界のVIPが十二分に満足する内容となっている。
[筆者：MOTA編集部]
