2020冬。灯油代が安い?新型コロナウイルスで灯油が値下がり?

まもなく冬を迎える北海道。夜間や朝方は気温が一桁まで下がり、もう暖房を使用している家庭も多いのではないでしょうか?そんな北海道民のみなさんに朗報です☆どうやら現在、灯油が3年ぶりに安値となっているみたいですよ!
なぜこんなにも安くなっているのでしょうか?そして、この安値はいつまで続くのでしょう?

1リットルあたり15円も値下がり!原因は新型コロナウイルスによる「原油安」

2020年10月現在、北海道内の灯油価格は2019年に比べ1リットル当たり15円、約16パーセントも下落。灯油の値段が下がり始めたのは2020年の2月ごろからで、5月ごろからは現在と同じくらいの値段になっています。

北海道内で35万世帯に灯油を配達する「北海道エネライン」。
10月26日の灯油の価格は1リットル当たり79円。2019年の同じ時期と比べると15円ほど安くなっています。
北海道エネラインによりますと、灯油が70円台になるのは2017年の10月以来ということです。

安値の原因は原油安です。
新型コロナウイルスの影響で自動車や航空機、船舶など輸送用の燃料の需要が大きく落ち込み、その結果、原油の価格が2019年の同じ時期と比べて3割ほど安くなっているのです。
また、航空機の減便が相次ぎ航空燃料の需要が激減したため、石油元売り各社が性質の似ている灯油を増産し在庫が多いことも影響しています。

北海道民からも、「節約しなくても済み大変助かる」「安いのはいい。安いままだと助かる」など、喜びの声が聞かれていました。

今後はどうなる?石油情報センターの予想は「このまましばらく横ばいで安価が続く」

3年ぶりの安値となった灯油。安値はこのまま続くのでしょうか?それとも、今後は値上がりするのでしょうか?

改めて昨シーズンと比べてみると、2019年の10月下旬ごろは1リットル当たり95.1円に対し、2020年は80.1円と約15円、16%安くなっています。
新型コロナウイルスが影響しているというと手放しには喜べませんが、この2年は灯油が高かったので、久々に安いのは生活面でとても助かりますよね♪

ただ昨シーズンは、年が明けてから大きく値上がりしました。今シーズンの安値はいつまで続くのか気になるところです。

石油情報センターによりますと、原油の価格は安定していて、このまましばらく横ばいで、安値が続きそうという予想。
ただ今後、新型コロナウイルスが落ち着いて世界の経済が回復に向かった場合は、それと比例して価格が上昇していく可能性があるということです。

新型コロナウイルスの早い収束を願うのはもちろんですが、このまま春まで灯油安が続いてほしいですね!

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