【新型コロナ】ハマスタ技術実証「密は避けられた」 黒岩知事

定例会見に臨む黒岩知事=4日午後、県庁

 黒岩祐治知事は4日の定例会見で、横浜スタジアム(横浜市中区)で実施された新型コロナウイルス感染症対策の技術実証について「スタジアムに足を運んでくれた皆さんは非常に協力的だった」と感謝を口にした。取りまとめたデータは、政府の感染症対策分科会に報告するとしている。

 技術実証では、大規模イベントの再開に向けて、プロ野球・横浜DeNAベイスターズの公式戦が行われた10月30日から3日間、収容人数の50%としていた上限を緩和。マスク着用率や人の動き、飛沫(ひまつ)の広がり方などを検証した。県によると、定員に対する観客の収容率は初日は約51%、2日目は約76%、3日目は約86%だった。これまでのところ、観客の感染報告はないという。

 初日に現地を視察した知事は「トイレや売店などでの『密』は避けられた。うまくいったんじゃないかと感じた」と現時点での手応えを語り、「もし何か起きたときには、しっかりと対応していく」と説明した。

© 株式会社神奈川新聞社