九州高校野球 きょう準決勝 大崎、勝って選抜確実に 前回V明豊と対戦

攻撃の中心を担う大崎の3番村上=県営ビッグNスタジアム

 第147回九州地区高校野球大会第4日は5日、長崎市の県営ビッグNスタジアムで準決勝2試合が行われる。4強入りしたのは、長崎第1代表の大崎をはじめ、明豊(大分)、宮崎商、福岡大大濠の各県第1代表。大崎は第1試合(10時)で明豊と対戦する。来春の選抜大会(甲子園)の九州からの出場枠は4。大崎は現時点で「有力」となっており、決勝に進めば「確実」となる。
 大崎は1回戦で開新(熊本)に9-2の七回コールド勝ち。準々決勝は延岡学園(宮崎)に3-2で競り勝った。チームの持ち味は、一人でマウンドを守っているエース坂本を中心にしたテンポのいい守備。2試合とも無失策で、試合時間1時間40分前後の早い展開を制してきた。
 攻撃は3番村上がここまで4打数4安打4犠打・犠飛と得点源になっている。2試合計18安打のうち長打は1回戦の2本。調や松本をはじめ、一発を打てる力がある打者が、勝負どころでコンパクトに鋭い打球を放って得点を重ねてきた。
 一方の明豊は1回戦で九州国際大付(福岡)を4-1、準々決勝で神村学園(鹿児島)を6-4で退けた。いずれも八、九回に逆転。大崎よりも少ない計16安打ながら、ハイレベルな相手を終盤に攻略した。守備は2試合とも左の太田、右の京本の継投。バックも無失策で支えている。
 県勢は昨年も準決勝で創成館が明豊と対戦して2-3で惜敗している。大崎、明豊ともに、先にリードされる試合が続いただけに、勝負のポイントの一つとなるのは先制点。大崎は2試合計16与四死球の相手投手陣の調子を見極め、これまで同様、犠打などの機動力を絡めて1点を確実に取っていきたい。

 


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