ロッキーズ・アレナード 三塁手でGグラブ賞8度は歴代3位タイ

今季のゴールドグラブ賞の受賞者が日本時間11月4日に発表され、ナショナル・リーグの三塁手部門はノーラン・アレナード(ロッキーズ)が8年連続で受賞した。アレナードはメジャー1年目から8年連続で受賞しており、これを上回るのはイチロー(10年連続)だけ。また、三塁手として8度のゴールドグラブ賞はスコット・ローレンと並び、ブルックス・ロビンソン(16度)とマイク・シュミット(10度)に次ぐ歴代3位タイの記録となっている。

アレナードは今季、シーズンの後半に「このプレーにはファンが興奮するだろうと思って、ファンの歓声が恋しくなったことがある。ダイビングをしたあとにファンの声が聞こえないなんてことは今までなかったからね。少し慣れてきたけど、これ以上慣れる必要がないといいな」と話していた。しかし、好守を称えるファンの歓声がなかろうと、アレナードのハイレベルな守備は健在だった。

今季は開幕5試合目に左肩を痛め、故障を抱えながらも三塁手として48試合に出場。守備防御点では全ポジションの全選手中トップとなる+15を記録し、守備機会(163)、併殺完成数(19)、UZR(8.5)、OAA(9.3)などの部門でナ・リーグ三塁手1位の数字をマークした。また、補殺(117)で同2位、守備率(.982)と刺殺(43)でも同3位にランクインしており、文句なしのゴールドグラブ賞となった。

バド・ブラック監督は「今季もまた、ノーランは自身が素晴らしい守備力を持った三塁手であることを証明した」と語り、アレナードの守備力を絶賛。「彼は毎日のように他の選手とは格の違うプレーを見せている。8度目のゴールドグラブ賞は、彼のハードワークと一番上手くなりたいという欲望の賜物だよ」と称えた。

8年以上連続でゴールドグラブ賞を受賞した三塁手は、アレナードのほかにロビンソン(16年連続)とシュミット(9年連続)だけ。内野手全体で見てもオマー・ビスケル(遊撃手として1993年から9年連続)以来、史上6人目の快挙である。

「これからも続けていきたいね」と意欲を口にしたアレナード。どこまで記録を伸ばすことができるか、来季以降のプレーにも注目だ。

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