サツドラHD、北海道地域での MaaS 事業で業務提携

【2020.11.04配信】サツドラホールディングスは、北海道地域での MaaS 事業展開に係る業務提携を締結した。駅探、未来シェア、公立大学法人公立はこだて未来大学、および公立大学法人札幌市立大学と協力し、統合的な移動サービス「MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)」構築へ向け協議していく。

MaaS事業においては、2020年10月27日に、浜松市における実証実験に杏林堂薬局などが参加することがリリースされている。
公共交通機関が限定されるエリアにおいては運転できない高齢者が通院・買い物が難しくなるという問題が起きている。そのため、ドラッグストアの参画も増えている。

今回、サツドラHDは、地元アカデミアの札幌市立大学や公立はこだて未来大学のほか、公立はこだて未来大学発ベンチャーである未来シェア、公共交通機関検索サービスの駅探などと提携する。

札幌市立大学や公立はこだて未来大学が持つAI技術を生かすほか、未来シェア社はAI オンデマンド配車機能技術を有している。

サツドラHDは、MaaS 事業推進に同社の有するEZOCA ポイントシステムやEZO マネーの活用を推進するほか、同社店舗の MaaS 拠点化を目指す。同社だけではなく、EZOCA ポイント加盟店がMaaS 拠点となることも視野に入れる。北海道地域公共団体への MaaS 事業推進の働きかけも行っていく。

今回の提携では、従来の公共交通機関を中心とした移動にとどまらないマルチモーダル(効率的な輸送体系の確立と、良好な交通環境の創造を目指し、道路・航空・海運・水運・鉄道など複数の交通機関を連携させる交通施策)を目指したいとする。地域の生活者や店舗・サービス提供者が Win-Win となる決済プラットフォームへのニーズの高まりも背景とする。

決済機能を含めた MaaS プラットフォームを駅探が模索するほか、北海道地域での MaaS 取り組みにおける集客数増や利便性向上に資するため、駅探ドットコム上に、二次交通などの情報掲載を担う。また、観光型 MaaS に対応して、子会社であるラテラ・インターナショナルの機能を活用したインバウンドプロモーションも予定する。

今後、地域における移動の利便性向上、既存公共交通の有効活用、地域活性化などの地域における様々な課題に対応できるよう、5者が連携して北海道地域におけるMaaS事業を推進していく方針。
今後の取り組みの詳細は、5 者間での協議により決定していくとしている。

サツドラHDは、「地域に関わるあらゆるヒト、モノ、コトをつなぎ、未来を豊かにする“地域コネクティッドビジネス”」をビジョンに掲げている。「モノを売る」小売から「モノ×サービスを提供する」小売として北海道の企業やコミュニティ、自治体と連携し、北海道共通ポイントカードEZOCAを軸に、便利な暮らしの実現を目指している。

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