「第41回BKラジオドラマ脚本賞」最優秀賞を主婦・山本昌子さんの「摩耶ぎつね」が受賞

「第41回BKラジオドラマ脚本賞」の授賞式が、主催するNHK大阪拠点放送局(BK)で行われ、最優秀賞に兵庫県川西市の主婦・山本昌子さんの「摩耶ぎつね」、佳作に東京都世田谷区の圡山由紀子さんの「ミミ、ヘム、パイル」が選ばれた。

同賞は、1980年から始まり、受賞者の中からは、BK制作の連続テレビ小説の脚本「ええにょぼ」を担当した東多江子氏、「芋たこなんきん」の長川千佳子氏をはじめ、連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」や大河ドラマ「八重の桜」の山本むつみ氏など、テレビやラジオで活躍している多くの作家が誕生しており、次代を担う新人作家の登竜門として高く評価されているもの。

今年は、年齢は19歳から80歳まで、141篇の作品が寄せられ、脚本家・大森寿美男氏、劇作家で演出家のオカモト國ヒコ氏、脚本家・新井まさみ氏らによる厳正な審査の結果、今回の2作が選出された。最優秀賞の「摩耶ぎつね」は、50分のラジオドラマ番組「FMシアター」として制作し、NHK-FMで全国放送される予定だ。

母の敵を討つために人間に化けたキツネの娘・摩耶の姿を描いた「摩耶ぎつね」で最優秀賞を受賞した山本さんは、「シナリオの勉強を始めて6年半になりますが、当初からBKのラジオドラマの脚本賞を一番の目標として毎年応募してきました。今年は6作目にしてこんなに大きな賞をいただくことができ、夢がかなったと思って喜んでおります。特にNHKに認めていただいたことが光栄で、感激しています。本当にありがとうございました」と喜びを語った。

泉州タオル工場で働く主人公の奮闘を描いた「ミミ、ヘム、パイル」で佳作となった圡山さんは、「大変歴史ある名誉な賞をいただきまして誠にありがとうございます。私は上海に住んでいた頃に脚本の勉強を始めました。それから日本に帰国して学校に通うようになり、たくさんの仲間にも出会ったんですが、ほとんどの方が途中でやめていってしまい、私も途中でやめそうになったことがありましたが、本当に続けてきてよかったなと思っています。ありがとうございました」と感謝を述べた。

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