20代~30代が今読んでいるビジネス書ベスト3【2020/10】~1位は、気まずい沈黙を打破してくれるあの本! ~

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ビジネスパーソンが“今読むべき本”を厳選し、要約してそのエッセンスを伝える「flier(フライヤー)」。最新のトレンドを学んだり、読みたい本を見つけたりするためのツールとして、約67万人のユーザーに活用されています。

この記事では、flierを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、20代~30代のユーザーが今、リアルに読んでいる本とその傾向を紹介します。同世代のビジネスパーソンは今、どんな本を読んでいるのでしょうか? なぜその本が選ばれたのでしょうか? 気になった本があれば、ぜひチェックしてみてくださいね!

雑談のポイントは、意外とシンプル

10月、20代~30代に一番読まれたのは、『超雑談力』(五百田達成、ディスカヴァー・トゥエンティワン)でした。

仲のいい友人や家族となら、いつまででもおしゃべりできるもの。ちょっとくらいシーンとしたって、その沈黙がかえって心地よく感じることもあります。

でも、初対面の人やちょっとした知人、上司や取引先との会話となると、そうはいきません。顔だけ知っている程度の知人と駅までふたりで歩くことになってしまった。上司と帰りの電車が一緒になってしまった……そんなとき、とくに話すこともないけど、ずっと黙っているのも気まずいものです。お互いに気を遣い合って変な空気になってしまうことも、しばしばあるのではないでしょうか。

そんなときに役立つのが、本書です。本書では、誰とでもうまく雑談できるコツが紹介されています。

まず、「基本の7ルール」として「雑談の目的」「雑談の中身」「雑談のきっかけ」「話の聞き方」「効果的なリアクション」「沈黙の対処法」「雑談の切り上げ方」がコンパクトにまとめられ、これだけ読んでもぐっと雑談力がアップするはず。それに加えて、初対面編、知人/飲み会編、職場/ビジネス編など、シーン別に会話のいい例と悪い例が1ページで紹介され、その後に解説が続きます。

本書で紹介されるコツは、「雑談の目的はただ会話のラリーを続けること」「初めて相手の名前を聞いたときは、名前の由来を聞いて話を広げる」「相手のこだわりを尋ねてはいけない」など、シンプルなものばかり。誰でも簡単に試せるはずです。

新型コロナウイルスの感染拡大によって、コミュニケーションの機会はぐっと減ってしまいました。その分、一つひとつのコミュニケーションの機会を大切にしないと、いつまで経っても相手との距離は縮まらないまま。

しかも20代~30代というと、新人と呼ばれる時期は過ぎ、先輩と後輩の間でうまく立ちまわることが求められがち。またプライベートでも、パートナーの親族やママ友、パパ友など、人付き合いが広がっていく人もいるでしょう。

雑談力は、いくつになっても必要なもの。早いうちに身につけておいて損はありません!

「日常の解像度の違い」が差を分ける

2位は、『「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考』(西岡壱誠、東洋経済新報社)でした。偏差値35から東大に入学した現役東大生・西岡壱誠氏による「地頭力」シリーズの第3弾。『東大読書』『東大作文』に続き、今回は「東大生の頭の中」が紹介されています。

「頭の中」といっても、勉強法ではないところが本書のポイント。東大生がどのようなものの見方をして、どう学びに活かしているかが紹介されています。著者、西岡氏いわく、東大生は先天的な天才ではなく、普通の人。他の人と違う「見方」をしているだけなのだといいます。

この「見方」のことを、著者は「日常の解像度の違い」と表現します。本書で紹介されるのは、外国人の恋人ができて、英語が急激に上達した友人の例。

彼は恋人ができてから、電車の英語のアナウンスが急に英語の教材のように聞こえるようになったそう。看板やメニューの英語表記、日常で使うカタカナ語、商品名などに含まれる英単語……同じ景色を見ていても、ある人には英語の勉強になる一方で、ある人にはただの景色。これこそが「日常の解像度の違い」であり、大きな差を生むのです。

「東大思考」を構成するのは、 記憶力、要約力、説明力、ひらめき力、問題解決力という5つの要素。どれも重要な能力であることは、誰の目にも明白ではないでしょうか。それなのに、こうした能力の磨き方について、学校で習うことはほとんどありません。

さらなる飛躍が期待される時期において、「もっとスマートに考えられたらいいのに」「基本的なスキルが欠けているのでは」などと、壁に直面し、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。そんなとき、「頭のいい人」の思考回路が大きなヒントになるはずです。

「10分瞑想」でマインドフルに生きる

3位は、『頭を「からっぽ」にするレッスン』(アンディ・プディコム、満園真木(訳)、辰巳出版)でした。ビル・ゲイツが「マインドフルネスを試してみたい人には、パーフェクトな入門書だ」と激賞し、2018年のベスト本に挙げたことで世界的に注目を集めた一冊です。ビル・ゲイツは今年、コロナ禍のおすすめ本として、再び本書を推薦しています。

近年耳にする機会が増えた「マインドフルネス」という言葉ですが、気になりつつも、その意味がわからないままの方も多いはず。本書は、そんな読者にもぴったり。マインドフルネスの定義から「10分瞑想」のはじめ方、「10分瞑想」を習慣化させるコツまでが丁寧に解説されています。

本書の定義によれば、マインドフルネスとは、気をそらさずに「今、ここ」に在ること。「なんだ、それだけ?」と思うかもしれませんが、これが意外と難しいのです。私たちは常に、過去と未来で頭をいっぱいにしているのですから。

本書のタイトルにもある「からっぽ」とは、スキーで山の斜面を滑り降りているとき、自転車に乗っているとき、好きな音楽を聴いているとき、子どもと遊んでいるとき、ただ夕日を眺めているとき……そんなときに感じる、だれもが知っている感覚。瞑想によってその感覚を自分のものにすれば、たとえ悲しみや怒りの感情におそわれても「平気でいられる」のだといいます。

忙しい日々を過ごし、ゆっくりリラックスする時間もない20代~30代。コロナ禍で少し時間ができたことで、自分の内面を見つめなおし、心をしずめる習慣をもちたいと感じた方も多かったのでしょう。「マインドフルネス」や「瞑想」はトレンドワードでもあるので、常に最新情報をチェックしているこの世代らしい結果でもあります。

10月のキーワードは「自分をアップデート」

10月のベスト3から見えてきたのは、「自分をアップデート」というキーワード。

新型コロナウイルスの感染拡大によって、働き方も生活様式も変わってきました。そんな中で、自分をアップデートさせなければ時代に乗り遅れると感じ、自分磨きのヒントをビジネス書に求めた方が多かったようです。仕事だけでなく、プライベートにも生きるスキルが身につくような書籍が選ばれたのも、今月の特徴だといえるでしょう。

本の要約サイトflierには、他にも仕事やプライベートの参考になるような書籍が多くそろっています。10月の閲覧数で8位にランクインした『課長の心得』(安部哲也、総合法令出版)や9位の『思考の技法』(グレアム・ウォーラス、松本剛史(訳)、筑摩書房)、10位の『対話型マネジャー』(世古詞一、日本能率協会マネジメントセンター)なども参考になるかもしれません!

来月はどのような本が注目を集めるのか、楽しみにしていただければ幸いです。

本の要約サービス「flier(フライヤー)」