[Link-U]琉球ガラス工房 県民需要に活路 身近な魅力をSNSで発信

©株式会社沖縄タイムス社

県民の利用が増えているガラス作り体験=7日、読谷村の海風

 琉球ガラスの各工房が沖縄県内客の取り込みに力を入れている。新型コロナウイルスの流行で、観光客の回復が見通せない中、地元の伝統工芸品としての魅力をSNSなどで発信。「Go To キャンペーン」の効果も重なり、ガラス作り体験や直売の売り上げが戻り始めている。一方、収入の柱の土産品店への卸売りは以前の水準には遠く及ばないという。担当者は「地元客に良さを知ってもらい、耐えるしかない」としている。(デジタル戦略部・照屋剛志)

 7日、読谷村の琉球ガラス工房「海風」では、職場仲間の団体客や家族連れが吹きガラス体験をしたり、新作の琉球ガラスを品定めしたりしてにぎわっていた。

 屋良彰社長は「久しぶりの忙しさ」と笑顔を見せる。コロナの影響で売り上げの低迷が続いていたが、Go To キャンペーンと村独自の消費喚起策「よみたん元気プロジェクト」が始まった10月から客足が戻り始めた。

 うるま市の琉球ガラス匠工房(松田英吉代表)もホームページとSNSで、商品情報や日頃の取り組みを発信し、県内客を増やしている。

 一方、主力の卸売りの売り上げは、両社ともコロナ前の2割程度と落ち込んだままで、先行きも不透明だ。コロナの終息まで、県内客を取り込み、ガラス作り体験と直売を伸ばしたい考えだ。

 松田代表は「県内客のほとんどがガラス作りを初めて体験する」と需要の可能性に期待。「身近にある地元の魅力を伝えていきたい」と県民の需要の掘り起こしを目指している。

 県琉球ガラス製造協同組合(稲嶺秀信理事長)はクラウドファンディングで作品を販売している。クラウドファンディングサイト「Link-U(リンクユー)」で購入できる。目標額は150万円で、期間は13日まで。サイトはこちらから。