結腸がんの治療を終えたオリオールズ・マンシーニが練習再開

トレイ・マンシーニ(オリオールズ)が打撃ケージに戻ってきた。オリオールズのマイク・エリアスGMが「マンシーニが野球の活動を再開した」と発言してから数日後、マンシーニは自身の打撃練習の様子を撮影した動画をインスタグラムに投稿。その動画にはトス打撃でフルスイングするマンシーニの姿が収められ、「戻ってきたぞ」というキャプションも添えられていた。9月にステージ3の結腸がんの治療を終えたスラッガーが完全復活に向けてついに本格始動する。

エリアスは先週「マンシーニは少しずつ野球の活動を再開している。信じられないくらいに素晴らしいことだ」とコメント。「3月に恐ろしいニュースを聞いて以降、彼はとても順調にここまで回復してきたと思う。彼は力を取り戻しつつある」というエリアスの言葉から判断する限り、治療を終えたマンシーニは来季に向けて順調にステップを消化しているようだ。

マンシーニは3月に結腸から悪性腫瘍を除去する手術を受け、オリオールズとマンシーニはともに2021年には復帰できる見込みであると言い続けてきた。新型コロナウイルスの影響もあり、半年近くにわたる治療期間は複雑なものとなったが、マンシーニは順調に回復。今のところ、復帰に向けて回復はプラン通りに進んでおり、がんの再発も見られないという。また、マンシーニはがんの早期発見の重要性を発信し続けている。

現在28歳のマンシーニは2016年にメジャーデビューし、2017年と2018年は2年連続で24本塁打を記録。2019年に飛躍を遂げ、154試合に出場して打率.291、35本塁打、97打点、OPS.899の好成績をマークし、リーグを代表するスラッガーの仲間入りを果たした。

メジャーリーグでは過去に、1998年に打率.305、44本塁打、121打点、OPS.991をマークしたアンドレス・ガララーガががんの治療で1999年を全休し、カムバックした2000年に打率.302、28本塁打、100打点、OPS.895の好成績を残した例もある。結腸がんを乗り越えたマンシーニが来季どんな活躍を見せてくれるか注目だ。

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