Wソックス・アンダーソン 名将就任も「自分のスタイルは変えない」

ホワイトソックスは今オフ、リック・レンテリア監督を解任して新監督に名将トニー・ラルーサを迎えた。しかし、シルバースラッガー賞を初受賞した正遊撃手ティム・アンダーソンは、派手なバットフリップを含めた自身のエネルギッシュなプレースタイルを変えるつもりはないようだ。アンダーソンは「トニーのために自分のプレーのやり方やスタイルを変えるつもりはないよ。僕は僕であり続ける」と述べ、名将の価値観に迎合することなく、自分のスタイルを貫くことを明言した。

アンダーソンのような派手なバットフリップは、相手への敬意を欠くとしてこれまで球界では自重されてきた行為だ。しかし、近年は感情をむき出しにしてプレーする選手が増えており、球界の風向きも変わりつつある。カージナルスでワールドシリーズ制覇を成し遂げた2011年以来の現場復帰となる76歳のラルーサが近年のこうした風潮にどんな反応を示すかはわからないが、アンダーソンは「バットフリップをしたらどうなるか見てみよう。僕はプレーのやり方や試合へのアプローチを変えるつもりはないけどね」とあくまでも自分のスタイルを貫くつもりであることを強調した。

ただし、アンダーソンはラルーサのことをリスペクトしていないわけではない。「彼はずっと球界の動きを見てきた人だから、球界で何が起きているかも知っているだろう。(球界の動向を知るためには)現場にいなければならないわけではないからね」とアンダーソン。「彼がしなければならないのは僕たちを管理することだ。彼は殿堂入りの名将なのだから、そのやり方はよく知っていると思う。いろんな人からトニーの話は聞いているし、会うのが楽しみだよ。彼から学びたいし、何が起きるか楽しみだね」と語った。

ラルーサとホワイトソックスがマッチしないのではないかと危惧する声もあるが、アンダーソンはそうした周囲の雑音を意に介していない。現代的な思考を持つ若手選手の多いホワイトソックスと歴代3位の通算2728勝という圧倒的な実績を誇るラルーサはいったいどんな化学反応を起こすことになるのだろうか。

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