大手移籍情報サイトのサイ・ヤング賞予想 バウアーが圧倒的支持

大手移籍情報サイト「MLB Trade Rumors」では日本時間11月3日からナショナル・リーグのサイ・ヤング賞の受賞者を予想するユーザー投票を受け付けている。投票の対象はファイナリストに名を連ねた3名となっており、日本時間11月8日午前9時の時点で得票率62.27%という圧倒的な支持を得たトレバー・バウアー(レッズ)が1位。2年連続受賞中のジェイコブ・デグロム(メッツ)が得票率19.30%で2位に入り、日本人初受賞が期待されるダルビッシュ有(カブス)は得票率18.43%で3位にとどまっている。

今季のサイ・ヤング賞は、アメリカン・リーグでは投手三冠を達成したシェーン・ビーバー(インディアンス)の満票受賞が確実視されているものの、ナ・リーグは史上まれにみる僅差の争いと言われており、なかでもバウアーとダルビッシュの2人はどちらが受賞してもおかしくないと言われるほどの好成績を収めている。

バウアーはリーグ1位の防御率1.73をマークし、奪三振率12.33は同2位、FanGraphs版のWAR(2.5)は同3位、Baseball-Reference版のWAR(2.7)は同4位にランクイン。一方のダルビッシュは、Baseball-Reference版のWARではバウアーと同じ数値を記録し、FanGraphs版のWAR(3.0)はリーグ1位、防御率2.01は同2位、奪三振率11.01は同8位となっている。

コメント欄には「私はFIP(守備から独立して算出した疑似防御率)が優れているダルビッシュに投票した」「ダルビッシュの8勝は素晴らしい」「バウアーの性格は記者に嫌われていると思う」といったダルビッシュを推すコメントがある一方、「今年はバウアーの年だった」「バウアーは1年を通して素晴らしかった」とバウアーの投球を称える声も見受けられた。また、「中部地区の攻撃力は東部地区ほど高くなかった」としてデグロムが受賞すべきという声や「なぜマックス・フリード(ブレーブス)がいないんだ!」とファイナリスト3名の顔ぶれに疑問を投げかける声もあった。

なお、受賞者は日本時間11月12日午前8時から「MLBネットワーク」の番組内で発表される。

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