オウゴンオニユリ研究発表 テレビ会議形式で初交流 諫早農高と対馬高

カメラの前で株分けの方法などを説明する生物工学部メンバー=諫早市立石町、諫早農業高

 対馬原産のユリ科の珍種「オウゴンオニユリ」の研究などに約30年前から取り組む長崎県立諫早農業高と、今年からオウゴンオニユリの栽培を始めた県立対馬高が10月29日、テレビ会議形式で交流した。県教委によると、県内での県立高同士のオンライン交流は初めて。
 オンライン交流には、諫早農業高生物工学部の12人と、対馬高ユネスコスクール・科学部の7人が参加。諫早農業高の生徒がカメラの前でこれまでの研究の成果を発表し、具体的な栽培方法などを説明した。対馬高側からは温度管理などについて質問が寄せられた。
 諫早農業高2年で生物工学部の石丸陽翔部長(16)は「絶滅の危機がある植物を増やす手助けが出来ることは誇り」と話した。
 2校は今後もオンライン交流を継続する予定。諫早農業高は今年も球根約300球を対馬市に贈ることにしている。

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