藤波「チームの判断のおかげでこの優勝に繋げられた」【第7戦もてぎGT300優勝会見】

 2020年スーパーGT第7戦もてぎの決勝レースを終え、10月4日に開催された第5戦富士以来となる今シーズン2勝目を飾ったリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rの藤波清斗とジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが、今季初優勝の喜び、そして最終戦に向けた意気込みを語った。

藤波清斗/第1スティント担当

「今週は走り始めからちょっとセットアップに微調整が必要で、流れとしては決して順調ではなかったんですけど、予選までにはエンジニアさんが微調整してくれました。練習の段階ではニュータイヤも履いていなかったんですけど、なんとかQ1を通過して、JPさんにバトンタッチすることができました」

「JPさんもQ2で7位ということでウエイトが載ったなかでしっかりと最低限のポジションで予戦を終えることができました。決勝はロングスティントの自信はあったのですけど、周りもどこまでというところもわからず、結構気温も上がっていたので心配もありました」

「スタートで順位を上げることができたのですけど、トップ3台が結構ペース速くて、ちょっとついていける状況じゃなく。『ミニマムで入ろう』と無線でやりとりをして、ピットに入ろうとした矢先にS字の後でストップした車両が出て、もうその周に迷わず入ろうというと決断して入りました」

「その後セーフティカーが出て、すごくいいタイミングでJPさんにバトンタッチできたので、本当に今回はチーム力というか、チームの判断のおかげでこの優勝に繋げられたのかなというところですね。本当に感謝しています」

「ランキングトップで最終戦を迎えるということで、富士は前回も勝てましたし、相性的にはそんなに悪くないとは思うんですが、ほかのクルマも速いので、本当に全力を尽くしてチームと、JPさんと、とにかくやすべきことを全てやって望みたいと思います。絶対にチャンピオンが欲しいですね。頑張ります」

藤波清斗(リアライズ 日産自動車大学校 GT-R)

■オリベイラ「絶対に譲れないというところから優勝することができて本当に嬉しい」

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/第2スティント担当

「非常にタフなレースだったと思う。ピットアウトしたときはセーフティカー中だったから、じっくりとタイヤのウォームアップができたから助かったね」

「再スタートしてからは谷口選手と激しいバトルを続けて、4つか5つかのコーナーをサイド・バイ・サイドで走ったけど、唯一のチャンスがバックストレートだったね。僕たちが優勝できて本当に嬉しく思っているよ」

「今回のタイヤチョイスは良かったと思うけど、やはりレース終盤になると(タイヤが)苦しくなってくるから、みんなも同じだと思うけど、うまく労わりながら最後まで頑張らないといけなかった。最後も4号車がずっと背後についてきているなかで、とても大きなプレッシャーを感じながら、絶対に譲れないというところから優勝することができて大変嬉しく思っているよ」

「次は最終戦だけど、ポイントリーダーとしてのアプローチではなく、全てベストパフォーマンスを出さなければいけないと思うね。全ての面で究極のパフォーマンスを出しきれば、結果はついてくると考えているけど、最終戦は非常にタフなレースになりそうだね」

「非常に強い2〜3チームとの戦いとなるけど、瞬きもできないほどの緊張感のなかで、全てをこなせば結果がついてくると思う。そのために次のレースの前にチームとはしっかりとミーティングを行なって、戦略を考えて全てをバッチリと組み立てて迎えたいと思っているよ」

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ 日産自動車大学校 GT-R)
スーパーGT第7戦もてぎ 優勝会見

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