どうなる米軍根岸住宅跡地の再整備 構想案に市民意見募集 横浜

米軍根岸住宅地区(資料写真)

 横浜市は、米軍根岸住宅地区(約43ヘクタール、同市中・南・磯子区)の跡地利用基本計画案と、同跡地を移転先の最有力候補地としている市立大学医学部と同付属2病院の再整備構想案について、市民意見を募集している。30日まで。

 基本計画案は、跡地を「文教」「住宅地等」「森林公園」の3ゾーンに分類。文教ゾーンを病院再整備の最有力候補地としたほか、住宅地等ゾーンは低層中心の住宅整備、森林公園ゾーンは隣接する根岸森林公園の拡張などを想定している。

 老朽化や狭隘(きょうあい)化が課題となっている市立大学医学部(金沢区福浦)と隣接する同付属病院(同)、同付属市民総合医療センター(南区浦舟町)の再整備構想案は、広さや市内全域からのアクセスの良さなどに重点を置き、同跡地を候補地に挙げた。2カ所に分かれている大学病院の機能を集約し、最先端の教育・研究・診療が一体となった総合医療拠点を目指す考えだ。

 仮に移転が実現した場合、病院跡地の活用などについては、医療・福祉ニーズを踏まえながら、必要な機能を確保することを基本に検討するとしている。

 計画案と構想案をまとめた概要版は市役所の市民情報センターや各区役所などで配布するほか、市ホームページでも閲覧が可能。市民意見は、概要版に添付のはがきや電子メールなどで提出できる。市は寄せられた意見を踏まえ、二つの原案を2021年2月の市会第1回定例会で説明する方針。

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