インド、PSLVロケットで10基の人工衛星を軌道に投入

PSLVロケット(Credit: ISRO)

インド宇宙研究機関(ISRO)は、11月7日、サティシュ・ダワン宇宙センターで「PSLV」ロケットの打ち上げを行い、人工衛星10基を軌道に投入することに成功しました。今回の打ち上げは2019年末に予定していましたが、新型コロナウイルスの世界的流行により延期されていました。そのため、この打ち上げがインドにとって2020年最初の打ち上げとなります。

10基の人工衛星の内、1基がインド宇宙研究機関により開発された地球観測衛星です。インドが開発した地球観測衛星「EOS-1」は、合成開口レーダーを搭載。観測は全天候型かつ一日中行うことが可能です。この衛星は農業や森林管理、災害対策支援などに用いられます。

残り9基は様々な国の小型人工衛星で、内訳はリトアニアのNanoAvionics社が開発した技術実証衛星「R2」、ルクセンブルクのKleos Space社が開発した船舶の位置を観測する衛星「Kleos」、アメリカのSpire社が開発したリモートセンシング衛星「Lemur」となっています。

なお、インド宇宙研究機関は通信衛星の打ち上げを12月に予定しています。

Image Credit: ISRO
Source: ISRO, SpaceNews
文/出口隼詩

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