リノベーションアイデア集|収納、和室、キッチンなど空間別に事例を紹介

リノベーションを考えているけど、実際にどんなリノベーションすればいいのか迷っている人は多いでしょう。そんな人のために、収納、キッチンなど空間別のアイデアを紹介。リノベーション事例から、自分好みのコーディネートを見つけましょう。

収納のリノベーションアイデア

所有するものの分量に応じた収納を確保することは、部屋の中をすっきりと保つために必須。リノベーションをする際は、余裕をもった収納スペースをつくることをおすすめします。パントリーや壁面収納など、収納リノベーションのアイデアを紹介します。

無駄のない壁面収納

キッチンと同様に家族の物で散らかりがちなリビングダイニングにも、的確な収納スペースを確保したいところ。空間を効率的に利用するには壁面収納がおすすめです。無駄のない収納スペースにしたいなら造作家具という選択肢も。

ミリ単位で寸法を決められる造作家具ならスペースを最大限に活用でき、デッドスペースに悩むこともありません。天井の高さに合わせて壁いっぱいの収納を造れば、リビングダイニングの散らかりを防ぐことができます。

ショーウィンドウのようなウォークインクローゼット

服や小物などのファッションアイテムを収納しておくクローゼット。衣類を大量に収納できるウォークインクローゼットが人気です。こちらは広々としたスペースを活用してショップのようにディスプレイするアイデア。お気に入りのアイテムをコーディネートして飾っておく楽しみもあります。まるでお店のようにおしゃれで機能性も抜群なウォークインクローゼットは洋服好きなら誰もが憧れます。

料理好きが憧れるパントリー

ものの出入りが多く、うっかりすると雑然とした印象になりがちなキッチン。ストック食材や調理家電、食器など、たっぷり収納できるパントリーは憧れの存在です。大容量のパントリーを作るならリノベーションの際にぜひ検討したいところ。

居住空間からは目に入らない場所に設置すれば、どれだけモノを置いてもキッチンは常にすっきりとした状態をキープ。片付けの手間や収納へのストレスがなく、キッチンに立つのが楽しくなるはず。

キッチンのリノベーションアイデア

キッチンは毎日の生活に欠かせない場所で、意外に長時間を過ごすので快適性や使い勝手が求められます。最近主流のLDKの間取りでは居住空間と一体感のあるインテリアが理想的。おしゃれでありながら、最新の機能も取り入れたキッチンにしたいところです。キッチンのリノベーションアイデアを紹介します。

キッチンのリノベーションについては下記の記事でも紹介しています。
キッチンリノベーションのおしゃれなレイアウトとは?費用相場や施工事例を紹介

無垢材にこだわった温もりのある空間

天然の木材のみで作られ、木が持つ色や質感そのものを感じることができる無垢材。自然の中ではぐくまれてきた樹木が持つ色やツヤ、手で触れたときのぬくもりが魅力的で、独特の風合いを持つ無垢材を使ったナチュラル系インテリアがいま注目されています。

そんな無垢材をキッチンにも採用することで、LDK全体が木の温かみに包まれます。リビングダイニングキッチン、どこにいても家族がほっとできるような空間に。自然とコミュニケーションも深まりそうです。

無垢材とブラックアイアンでカフェのような雰囲気

無垢材とブラックアイアンの組み合わせは、洗練されたハイセンスな印象。生活感を感じさせないおしゃれ感度の高い隠れ家カフェのような雰囲気を演出できます。カウンターをうまく取り入れることでよりカフェっぽく。無垢材でも色や木材の種類によって印象は異なります。床や壁、家具などからにじみ出る味わいが経年とともに深みを増していく無垢材ならではの魅力を満喫できるはず。

カフェ風のリノベーションについて詳しくはこちら。
カフェ風リノベーション。自宅のキッチンやリビングをお気に入りカフェの雰囲気に

機能性抜群のステンレスを使ったキッチン

ステンレスの天板やシンクは汚れや熱に強いのがメリット。耐水性・耐熱性・耐汚染性に優れているので、表面が汚れても拭き取りやすいのが特徴です。表面に傷がつきやすいのは弱点ですが、クールでプロっぽいイメージならステンレスがおすすめ。キッチン側の収納とダイニング側の背面を白に統一すれば、シンプルで清潔感のある印象。インテリアとのなじみも抜群です。

リビング・ダイニングのリノベーションアイデア

住まいの中心的な存在であるリビングダイニング。最近ではキッチンと一体化したLDKの間取りが主流です。室内で過ごすときに家族が自然と集まるような居心地のいい空間にしたいもの。リビングダイニングのリノベーションアイデアを紹介します。

アクセントクロスが高級感のあるリビング

リビングダイニングの壁は、空間の印象を大きく左右する重要な部分。一般的な白壁ではなく、素材や色にこだわれば、インテリアの雰囲気をがらりと変えることも可能です。中でも効果的なのが、部屋の壁紙の一部を違う色合いや素材のものにする「アクセントクロス」。色はもちろん、木目や石目といった柄を使うなど、選択肢はさまざまです。

おしゃれな壁紙の事例はこちら。
おしゃれな「壁インテリア」のコツとは? DIYでアレンジした個性的な壁インテリアも紹介

照明がやわらかく照らすダイニング

照明は、明るいだけでは心地よさやおしゃれさは作れません。よくありがちなのが、ひと部屋にひとつだけ明るい照明を設置しているパターン。光はミックスすることで光同士が混じり合ってやわらかく奥行のある雰囲気を作り出してくれます。ペンダントライトやスポットライト、フットライトなどの照明を組み合わせることで緩やかに空間を照らせば、ゆったりとした時間を過ごすことができます。

ダクトレールのリノベーションについて詳しくはこちら。
ダクトレール照明をリノベーション。取り付け方法、費用や注意点は?

間取り変更で広々としたリビング

たとえば3LDKの部屋を1LDKにリノベーションするなど、大胆に間取りを変更するのもひとつのアイデア。古い物件では部屋が細かく分かれていることが多く、思い切って壁を取っ払い、広々としたひとつの空間にするといったことがリノベーションでは可能です。

リビングやダイニング、ワークスペースなど、スペースごとに違う素材を取り入れるなどすればおしゃれでメリハリのある空間に。収納の位置や棚を設置するなど工夫するといいでしょう。ライフスタイルや家族構成に合わせて臨機応変に間取りを変更したいところです。

間仕切りをガラスドアにして開放感を演出

空間を効率よく使うときにポイントになるのが間仕切り。間仕切りは、壁やカーテン、ふすまやパネル、ドアなど、選ぶタイプによって自由な仕切り方が可能です。可変性を重視するならパーテーションやパネル、ドアなどがおすすめ。

壁設置のリノベーションよりも工事規模も小さくて済みます。空間の広さや採光などを生かしたままスペースを区切りたいときに適しているのはスケルトンタイプやガラスタイプ。圧迫感がなく広々とした空間を感じながらおしゃれな雰囲気も演出できる優秀アイテムです。

間仕切りリノベーションについて詳しくはこちら。
間仕切りリフォームの費用を工事内容別に解説。子供部屋やLDKの間取りを変更したい時のチェックポイントは?

コンクリート打ちっぱなしがクールな1LDK

コンクリートのままむき出しにした柱や梁がある空間は、シャープでクールな印象。冷たいイメージにもなりがちですが、リビングの床は無垢のフローリング、キッチンダイニングの床はタイル貼りにするなど工夫次第で落ち着きのある雰囲気に。最近では工場のような雰囲気を出した「インダストリアルインテリア」も人気のインテリアテイストです。一人暮らしなら広々とした1LDKが快適です。

インダストリアルインテリアについて詳しくはこちら。
インダストリアルインテリアを上手に選ぼう。間違えない選び方のコツや実例を紹介

水回りのリノベーションアイデア

リノベーションを検討するとき、浴室、トイレ、洗面台といった水回り部分の交換を真っ先に考える人は多いと思います。最新機能を持つお風呂やトイレを設置すれば、生活はぐっと快適に。見た目のおしゃれさにこだわった水回りリノベーションのアイデアをみてみましょう。

大きな鏡とタイルがホテルのような洗面所

大きな鏡とピカピカに磨かれたおしゃれなフォルムの洗面台……ホテルの洗面所には非日常を味わえるラグジュアリーな雰囲気があります。そんなホテルライクな洗面所を再現するなら、大き目の鏡とタイルがおすすめ。メイクやスキンケアも行うことが多い洗面所。洗面台がふたつあれば、朝の混雑する時間帯でもストレスがありません。

タイル壁とヘリンボーン床を使用したトイレ

耐水性が高く、汚れにくいタイルはトイレの壁としてはぴったりな素材。つるつるした内装タイルならお手入れがしやすくおすすめです。さまざまな色展開があるタイルの中でも深みのある色合いを選べば一気に落ち着いた空間に。

山形と谷型が連続する模様が独特の存在感を放つヘリンボーン床も、おしゃれなインテリアアイテムとして人気です。トイレという個室だからこそ思い切って自由なインテリアを楽しめます。参考にしたいアイデアです。

ヘリンボーン床について詳しくはこちら。
ヘリンボーン床でおしゃれにリフォーム。費用相場や事例を紹介

シックに決まるブラックのバスタブ

バスタブといえばホワイトが一般的ですが、ブラックやネイビーといったダークカラーを採用するというアイデアも。固定観念を捨てた黒色のバスタブなら、浴室を個性的な空間に演出。濃くて暗い色は、高級感が出るので浴室がシックでスタイリッシュイメージになります。

浴室全体を黒などのダークカラーで統一してしまうと重々しい雰囲気になり、リラックスしにくくなる可能性も。浴槽を黒にするのであれば、壁や床は明るい色を採り入れてメリハリをつけるのがおすすめです。

浴室のリノベーションについて詳しくはこちら。
お風呂、浴室、ユニットバスのリフォーム費用相場と値段を安く抑えるコツ、注意点を解説

その他のリノベーションアイデア

自分の趣味や好みで家を作り変えるのがリノベーションの醍醐味。こだわるスペースは人によってさまざまです。壁の色や天井に使う素材、用途によって玄関の広さを変えるなど、個性的なアイデアを紹介します。

和モダンテイストの和室

和モダンとは、「和(日本的)」+「モダン(近代的)」のことで、日本の伝統的な和風デザインと現代風のモダンなデザインそれぞれの特徴を融合させたテイストのこと。現代風デザインにアレンジされているとはいえ和の雰囲気を十分に味わえるので、どこか懐かしくぬくもりを感じられ、日本人にとっては馴染みやすいがメリットです。洋室に続く和室に和モダンを取り入れることで空間に無理のない統一感が生まれ、洗練された印象に。

和モダンへのリノベーションについて詳しくはこちら。
マイホームを和モダンにリノベーション。場所別のアイデア&ポイントを徹底解説

ブルーの壁が印象的な書斎

働き方の多様化で、自宅で仕事をする人が増えている昨今。自宅でも快適に仕事をするためにはリノベーションをして書斎スペースを確保するのがおすすめです。家族の事情や部屋の広さを考え、個室が許されるのであれば思い切って好みの家具やインテリアを取り入れてみては。リビングダイニングなどでは難しいかもしれませんが、個室なら大胆な壁色を採用することも可能。お気に入りの空間で、きっと仕事もはかどるはず。

ワークスペースのリノベーションについて詳しくはこちら。
在宅勤務(テレワーク)をリノベーションで快適に。ワークスペースの実例と作り方

広い玄関は趣味の自転車スペースに

ライフスタイルに合ったリノベーションをすれば、おしゃれで快適な空間に生まれ変わらせることが可能な玄関。最近では玄関に土間スペースを設けるリノベーションが人気です。屋内と屋外の中間のような場所として多様な使い方を楽しむ人が増えています。

サイクルホルダーを設置して自転車を収納したり、屋外で使うものを収納したり、DIYなどの作業場にするというアイデアも。明るい印象の玄関にするには、淡い色合いを中心にまとめるのがおすすめです。

玄関のリノベーションについて詳しくはこちら。
玄関リノベーションアイデア集。費用や施工事例を紹介

廊下もあたたかみのある無垢材の天井

もはや定番人気ともいえる無垢床フローリングですが、無垢材の魅力をさらに堪能したいという人におすすめなのが天井に貼るというアイデア。一般的なホワイトのクロス天井と比べると独特の温かみや落ち着きがあり、空間に自然な奥行きを演出してくれます。簡素になりがちな廊下も、天井を無垢材にすれば他との差がつけられます。来客時に自慢できること間違いなし。

これから家を買うなら中古物件×リノベーションがおすすめ

これから住宅の購入を検討しているのであれば、新築マンションや新築一戸建ての購入よりも、リノベーションを前提に中古物件を買うのがおすすめ。あまり住宅にこだわりをもたないのであれば別ですが、自由に自分好みの家を造りたい場合には、中古物件を購入してリノベーションをする方がさまざまなメリットがあります。

新築よりも低予算で理想の住宅を実現

立地や物件にもよりますが、新築マンションを買うより中古マンションをリノベーションしたほうが、トータルで考えると20~30%程度安く済むといわれています。リノベーション費用は工事の規模や業者、家の広さによって異なりますが、新築物件で希望の住宅をつくるよりも低予算で済むと考えられます。

ライフスタイルに合わせて間取り変更できる

3LDKを1LDKに変更し広々としたリビングにしたり、子どもの成長に合わせて個室をつくったり、子ども独立を機に夫婦2人で暮らしやすい間取りにしたり……。家族構成やライフスタイルに合わせて自由に間取りを変更できるのがリノベーションのメリット。どんなライフステージであっても、家族が快適に暮らせるため、人に合わせて家を変化させていくことが可能です。

素材、塗装、建具など細部までオーダー可能

新築住宅、特にマンションを購入する際には、フローリングやクロスの色など一部の選択肢しかないことが多いのが現状。一方で中古マンションをリノベーションすれば、自由度が高い住まいをつくることができるのがメリットです。

素材、塗装、建具など細部までオーダー可能なので、好みのイメージが具体的にあり、内装にこだわりたい人には特におすすめ。モルタルとコンクリートのスタイリッシュな部屋も、無垢材をふんだんに使ったナチュラルな部屋も、自在に作ることができるのはリノベーションならではの魅力です。

フルスケルトンで資産価値のアップに

リノベーションの種類は、見えるところだけに手を加える「表層リノベーション」と、床や壁をすべて剥がしてスケルトンにする「フルリノベーション」があります。古くなった配管を新しくすることで水回りの使い勝手が良くなり、資産価値も上がるというメリットも。売却を検討する場合に有利になることを考えると、フルスケルトンからのリノベーションがおすすめです。

スケルトンについて詳しくはこちら。
スケルトンリフォームとは?費用相場、使えるローンの種類や固定資産税との関係も解説

物件選びの選択肢が豊富。希望のエリアで探しやすい

新築マンションを探すよりも、中古マンションのほうが希望のエリアで見つかりやすいというのもメリットのひとつ。間取りや内装はリノベーションで自由に変えることができるから、場所を限定した物件探しができます。ロケーションと立地条件、物件の広さなど、その他の希望を優先することができます。築年数より立地を優先したい人には特に、中古マンションのリノベーションが向いています。

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