冬の到来に備え、神奈川県三浦市三崎町城ケ島の県立城ケ島公園で9日、クロマツの害虫被害を防ぐ「こも巻き」が行われた。
同公園に自生する約千本のうち、メイン通りや正面ゲート周辺の約300本に巻いた。同公園の職員7人がわらで編んだこもを根元から1メートル前後の位置に巻き付け、手際よく縄で固定していった。
クロマツは、マツノザイセンチュウが樹体内に入ると水を吸い上げず、枯れてしまう。同公園でも今年だけで被害に遭った約15本を伐採した。こも巻きすることで害虫を外気よりも暖かいわらの中に誘い込み、駆除することができるという。こもは来年3月の啓蟄(けいちつ)のころに取り外す。