ブルージェイズが中堅手の補強を目指す スプリンガーらが候補

「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、ブルージェイズは今オフ、中堅手の補強を目指しているようだ。ヘイマンが入手した情報によると、ブルージェイズの補強リストにはジョージ・スプリンガーとジャッキー・ブラッドリーJr.の名前があるという。アストロズからのクオリファイング・オファー(年俸1890万ドルの1年契約)を拒否することが確実視されているスプリンガーには多くの球団が興味を示しているが、ブルージェイズは中堅手の補強を実現することができるのだろうか。

今季のブルージェイズは左翼ルルデス・グリエルJr.、中堅ランドール・グリチック、右翼テオスカー・ヘルナンデスがオフェンス面で期待以上の働きを見せ、3人合計で39本塁打、OPS.862をマーク。外野トリオの打撃力はチームの強みの1つとなっていた。しかし、Statcastが算出する守備指標OAA(Outs Above Average)では3人揃ってマイナスの数値を記録。同指標が+1のスプリンガーや+7のブラッドリーJr.の獲得に成功すれば、オフェンス面のみならずディフェンス面でも戦力アップを期待できる。

守備力ではブラッドリーJr.に軍配が上がるものの、やはり戦力として魅力的なのはスプリンガーだろう。2017年に34本塁打、2019年に39本塁打を放ち、今季も51試合で14本塁打、OPS.899を記録。ポストシーズンでの通算本塁打は今季の4本を加えて19本となり、歴代4位タイにランクインしている。スプリンガーの獲得に成功すれば、ブルージェイズの若くてパワフルな打線はさらにパワーアップする。

なお、ブルージェイズがスプリンガーまたはブラッドリーJr.を獲得した場合、正中堅手のグリチックが右翼へ移ることが予想されている。この場合、今季ブレイクした正右翼手のヘルナンデスはフルタイムの指名打者として起用され、打撃に専念することになりそうだ。

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