諫早市積算ミス 落札を取り消し 農業集落排水工事

 長崎県諫早市が6日に実施した農業集落排水工事の指名競争入札で、予定価格を29万3千円過大に積算していたことが分かり、市は9日、落札を取り消したと発表した。近く入札をやり直す。
 落札を取り消したのは、多良見町大草地区の農業集落排水事業で汚水をくみ上げるポンプをマンホール内に設置する工事。市内の12社が応札し、6日に開札。予定価格は税抜きで2244万7千円だった。
 11社が最低制限価格(税抜き1987万7千円)を下回り失格したため、担当職員が再確認。設計経費に関する積算基準資料の適用年度を誤り、予定価格を算出したのが原因という。
 市は「入札の公平性を損なう」とし、6日、落札業者に経緯を説明し、落札を取り消した。市は「チェック体制の強化と研修を実施し、再発防止に努める」と陳謝した。

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