レイズからFAのベテラン右腕・モートンに8~10球団が興味

今オフのフリーエージェント市場において最も注目を集めている投手はトレバー・バウアーだが、多くの球団の視線はバウアー以外の投手にも注がれている。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドが関係者から聞いた話によると、少なくとも8~10球団がベテラン右腕チャーリー・モートンの獲得に興味を示しているようだ。モートンは日本時間10月31日にレイズから来季の契約オプション(年俸1500万ドル)を破棄されてフリーエージェントとなった。

まもなく37歳の誕生日を迎えるモートンは、自宅から本拠地まで通えるレイズとの再契約が第1希望であると見られる。しかし、レイズが1000万ドルを超える年俸をオファーする可能性は低く、今季防御率6点台だったロビー・レイが年俸800万ドルでブルージェイズと再契約したことを考えると、モートンの価格はレイズの手が届かないところまで高騰する可能性がある。そうなれば他球団にも獲得のチャンスはあるだろう。

レイズから再契約のオファーがない場合、現役引退という選択をする可能性があることを示唆していたモートンだが、37歳という年齢もあり、現役を続行する場合は1年契約(2022年の契約オプションが付く可能性も)となることが確実視される。各球団のフロントからは「レイズを離れるのであれば、高額で短期間の契約を得られるだろう」「レイが800万ドルで契約したのだからモートンはそれ以上の契約を得られる」との声も聞こえる。

モートンはレイズ移籍1年目の昨季、自己最多の16勝をマークし、今季は9試合に先発して2勝2敗、防御率4.74を記録。ポストシーズンでは3勝を挙げ、チームの12年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。プレー環境を優先して金額が安くてもレイズ残留を選ぶのか、他球団からの高額オファーを受け入れるのか、あるいは現役引退という選択をするのか。ベテラン右腕の決断には大きな注目が集まりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.