2020年シーズンの最優秀監督賞 日本時間11日午前8時から発表

全米野球記者協会の投票によって決定する最優秀監督賞の受賞者が日本時間11月11日午前8時から「MLBネットワーク」の番組内で発表される。すでに各リーグのファイナリスト3名(投票の上位3名)は発表されており、アメリカン・リーグはケビン・キャッシュ(レイズ)、チャーリー・モントーヨ(ブルージェイズ)、リック・レンテリア(ホワイトソックス)、ナショナル・リーグはドン・マティングリー(マーリンズ)、デービッド・ロス(カブス)、ジェイス・ティングラー(パドレス)が名を連ねた。

キャッシュは3年連続のファイナリスト入り。過去2年はいずれも3位にとどまっており、ジョー・マドンに次いで球団史上2人目となる受賞を目指す。ワールドシリーズ第6戦で先発のブレイク・スネルを降板させた継投には批判が集まっているものの、スター不在のレイズをリーグ最高勝率へ導いた手腕は見事。ア・リーグ最優秀監督賞の最有力候補と言えるだろう。

モントーヨは3年連続で負け越していたブルージェイズを4年ぶりのポストシーズン進出に導いた手腕を評価された。プエルトリコ出身の監督が最優秀監督賞を受賞すれば史上初の快挙となる。レンテリアはホワイトソックスを12年ぶりのポストシーズン進出に導いてファイナリストに名を連ねたが、シーズン終了後に解任。トニー・ラルーサが新監督に就任することが決定している。

ナ・リーグでは前年105敗から新型コロナウイルスのクラスター発生を乗り越えてポストシーズン進出を果たしたマーリンズのマティングリーに注目。18選手がコロナ陽性となり、ロースターの大幅な入れ替えを強いられて61人もの選手を起用したが、2003年以来17年ぶりのポストシーズン進出を成し遂げた。マーリンズでは過去にジャック・マッキーンとジョー・ジラルディが最優秀監督賞を受賞している。

ロスは就任1年目で地区優勝を達成。選手の兄貴分としてリーダーシップを発揮し、チームを見事にまとめ上げた。ティングラーも就任1年目から見事な手腕を発揮。10年ぶりのシーズン勝ち越しだけでなく、14年ぶりのポストシーズン進出も達成し、ファイナリストに名を連ねた。

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