筑波大学医学医療系 消化器外科講座 難治がんの代表である膵臓がんに〝文武両道〟で立ち向かう

小田 竜也 主任教授(おだ・たつや) 1988年筑波大学医学専門学群卒業。
イタリアがん研究財団、国立がんセンター(現:国立がん研究センター)東病院、
筑波大学医学医療系外科(消化器)分野教授などを経て、2019年から現職。
筑波大学附属病院手術部部長兼任。

膵臓がんの治療開発に力を入れる筑波大学医学医療系消化器外科。膵移植の立ち上げや有効な抗がん剤の研究開発を目指す小田竜也主任教授に現状と今後の方向性を聞いた。

―治療の特徴は。

膵がん治療の中心である膵頭十二指腸切除は高難度手術の代表格。この手術を受けた患者さんの米国では約8%、日本でも約3%が今でも亡くなっている。私たちはこれまで約400例を実施し、死亡率0・5%の安全性を誇っています。近年は年間40例ほどの方にこの手術を行っていますが、直近の13年は死亡率ゼロを続けています。

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