猫好き悶絶! キュートなバスボムの中身は?

暑くても寒くても、季節には関係なくアメリカで人気を博している入浴剤があるという。ソーシャルメディアの話題をさらっている入浴剤とは?

猫の肉球そっくりのバスボム

 風呂の文化がある日本には入浴剤の種類は数限りなくあるだろうが、アメリカで流通しているのは、泡風呂の素(バブルバス)か、バスボムだ。バスボムとは、重曹やクエン酸を使ってボール形などに形成されたもので、お湯に入れるとシュワシュワと泡を立てて溶ける。なかには花びらが入っていたり、金箔が入っていたりと、趣向を凝らした商品も多い。

 そんなバスボムの専門店、FRAGRANT JEWELS社が発売している「猫の肉球型バスボム」が、ソーシャルメディアで話題をさらっている。2018年末にクリスマス商品として販売を開始したこの商品、1個$15.95(日本円で約1,700円)とかなり高額だが、発売から半年を過ぎた夏になっても売れ行きがまったく落ちなかったらしい。その商品を紹介した映像はこちら。

バスボムは指輪のオマケと「猫救済支援」つき

 人気の理由のひとつは、バスボムがすべて溶けた後に出てくる「オマケ」。このバスボムには必ず猫型の指輪がひとつ入っているのだ。指輪は全部で5種類あり、全種類が欲しくてリピート買いする人が絶えないらしい。指輪と一緒に泡の中から出てくるコードは懸賞付きで、最大で1万ドル相当の指輪が当たるチャンスもある。

 しかし、何よりも人気の理由は、このバスボムの売上金が、ホームレスの猫救済支援に使われる点だ。同社は売り上げの一部をロサンゼルスに拠点を置く非営利団体、Kitten Rescueに継続して寄付している。この動物愛護団体では、飼い主がいない子猫や、病気や加齢で飼い主が手放した猫などを救済し、引き取り手を探す活動を行っている。同団体が今までに救済した猫の数は2019年9月時点で既に18,000匹を超えたとのことだ。

 アメリカでは、こうした社会還元活動がビジネスの中に組み込まれていることが多い。真の猫好きたちにとっては、こうした企業姿勢も購買動機のひとつになるからだ。この商品は現在はアラスカ、ハワイを含むアメリカ本土のみの取り扱いだが、日本に進出すれば日本の猫好きたちも、悶絶間違いなしかも?

(2019年9月公開記事)

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