ソースネクスト、話した言葉を文字にすることができるAIボイス筆談機「タブレットmimi」を販売開始

ソースネクスト株式会社が第三者機関に委託し実施した難聴者向けの調査結果によると、難聴者の家族や友人との普段のコミュニケーション方法として最も多かったのが「大声で話してもらう(65.9%)」次いで「(そもそも)耳が遠いのであまり会話しない(30.6%)」であることが明らかとなった。また、8割以上の人がマスク着用の日常化により、会話がしづらくなったとも回答している。

一方で、同居人に耳の遠い家族がいる人を対象に実施した調査結果によると、耳の遠い家族とコミュニケーションする上で大変なこととして「大声を出さなければいけないので大変(62.5%)」が最も多く、次いで「ちょっとした会話でもコミュニケーションに時間がかかる(35.7%)」となり、難聴者もその家族も日常のコミュニケーションに不便さを感じていることが判明した。このほど、ソースネクストはAIボイス筆談機「タブレットmimi」を12月4日より4000台限定で販売開始する。同製品は、話した言葉を8インチのディスプレイに文字として表示することができるIoTデバイスである。姉妹品の「ポケトークmimi」はボタンを押しながら話すのに対し、同製品は電源を入れ話しかけるだけで自動的に大きな文字でディスプレイに表示する。文字のサイズは変更可能で、書体は日本語が読みやすいように教科書体フォントを採用している。背景は紙のようなテクスチャー処理が施されている。

また、複雑な設定が不要で、電源を入れて起動してすぐ使用できるほか、日本国内で使えるモバイル通信用のeSIMを内蔵し、2年間使い放題である。ケータイやスマートフォンと異なり、初期の契約も月額通信料金も不要だ。 なお、2年後は同製品のサービス延長手続きが必要となり、延長しない場合はWi-Fi接続でも使えなくなるという。価格は31,800円(税別)で、ソースネクストのサイトにて予約受付を開始しており、12月4日からは全国の家電量販店の他、眼鏡販売店の「メガネの愛眼」でも販売を開始する。また、同製品のレンタルサービス(月額2,980円・税別)も併せて開始する。

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