働くママや英語苦手ママでも大丈夫!低年齢で英語が読めようになる、子ども向け無料神アプリ6選

2020年から小学校でも本格化した英語教育。今後は学校英語で「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能を身に付けることが必要です。前回記事では乳・幼児期の「音の吸収」に注目した、おうち英語で幼児が英語を話しだすプロセスをご紹介しました。

しかし「小さい頃の英会話は楽しかったのに、中学の英語はついていけなかった」という方は少なくないでしょう。英語の音を沢山吸収しても、残念ながらその後の「英語学習」にはつながらない場合があるのも事実です。

実は、幼児期以降も英語が伸び続ける子どもには共通点があります。それが「自力で本を読む力がある」ということ。今回は我が家の取り組みを例に、働くママや英語が苦手なママでもできる方法をご紹介します。


アルファベットソングで英語の本は読めない!

低年齢で英語の本を読むというとスパルタ教育のイメージを持たれる方も多いですが、日本語を学ぶプロセスを考えると、子どもがひらがなやカタカナに興味を持ち始めるのは3~5歳。小学校入学前に多くの子どもがひらがなの読み書きができますよね。

我が家の場合、まずはパズルやカード、ポスターなどでアルファベットに興味を持つ環境を作ることから始めました。

アルファベットに興味を持ち、大文字を「エービーシー」と読むところまでは認識した娘。3歳頃からそれまで私が読み聞かせていた英語の絵本を一人で読み始めました。しかし、それは本当に読んでいるわけではなく、いわゆる「うそっこ読み」。本の内容覚えて暗唱しながら、本を読んでいる風にページをめくっているだけでした。

よくよく考えてみると、今のままでは娘は英語の本を読めないということに気づきました。まず、本はほぼ小文字で書かれています。それに、そして本の中で「ABC」を「エービーシー」と読むことはほとんどないのです。

ネイティブはどうやって読み書きを学ぶか

英語圏の子どもは英語の読み書きを「フォニクス」と「サイトワード」で学びます。

フォニクスはアルファベットを読むためのルールで、現在では日本の小学校5年生の教科書でも一部取り入れられています。「c」「a」「t」を「ク」「ア」「ト」と読み、それを合わせて読めば「キャット」と読むことができる、という仕組みです。

一文字の基本的なルールから、aiは「エイ」など2文字以上のルールなど多岐にわたります。英語圏の子ども達は幼稚園からフォニクスを学び始め、少しずつ難しいルールを覚えていきます。ただし、フォニクスで全ての単語を読むことはできません。ルールに当てはまらない単語が多数存在するからです。

そこでフォニクスと合わせて、子ども達はサイトワードを学びます。サイトワードとは単語の読みをそのまま覚えていくという方法で、子ども達は「I」「You」など頻出のものから覚えていきます。アメリカやイギリスでは年長から義務教育が始まるところが多いですが、小学校入学までに100語程度を覚えるというから驚きです。

私たちが学んできた方法とはずいぶん違いますが、英語圏ではこの二つが幼児~低学年の子供が英語の読み書きを身に着ける柱になっています。

この方法を使えば、低年齢の子どもが読み書きをすることは可能なのです。

ネイティブの子どもが使う「無料学習アプリ」を使おう

とはいえ、日本で生まれ育った親が子どもに英語の読み書きを教えるのはなかなかハードルが高いですよね。

英語のアプリで遊ぶ娘

娘はワークなどをするのが好きな子どもではなかったですし、私も仕事があって時間を取ることが難しく、毎日座って鉛筆を持たせて何時間もドリルを・・という方法は早々に諦めました。ほぼ手付かずの分厚いワークが我が家に累々と積まれています。

そこで頼ったのは、ネイティブの子ども向けの英語学習アプリです。色々探しましたが、ネイティブ向けの英語学習アプリは無料で広告もなく、子どもでも使いやすいものが沢山あるのです。

娘はこうした無料アプリで平日の隙間時間や休日に遊んで、少しずつフォニクスとサイトワードが定着していきました。本人が楽しんで取り組んでくれるので、私はその間にご飯の用意をしたり家事ができたりして大助かり。

もちろん何時間も取り組ませるわけにはいかないので一日30分程度でしたが、こうしたアプリ学習とともに寝る前に本を数冊読み聞かせしていたことも功を奏したようで、娘は年少頃から少しずつ自力で英語の本を読み始めました。

全て実践済み!幼児向け英語神アプリ6選!

▷低年齢児はまずここから!「ABC Kids-Tracing and Phonics」

指でタブレット上のアルファベットをなぞりながら、色を塗っていくというアプリです。アルファベットの形や書き順と、基本的なフォニクスの音を覚えることができます。大文字小文字のマッチングやアルファベットの神経衰弱などもできて、文字の認識に役立ちます。いくつか正解するとアプリ上でご褒美がもらえるのも楽しいです。

▷フォニクスに慣れてきたら「ABC Spelling-Spell& Phonics 」で単語を作る

アルファベット26音のフォニクス音が分かったら、それらを組み合わせて単語が作れます。こちらのアプリでは子どもでも簡単に単語を作ることができて、少しずつ難しいスペリングに挑戦できます。

▷基本的なフォニクスから発展まで学べる「Starfall Learn To Read」

レベル別でフォニクスが学べるアプリです。ゲームの種類が豊富で、フォニクス以外にも計算や図形の名前が学べたり、レーシングゲームや本が読めたりします。娘はこのアプリが大好きで、ほぼこれでフォニクスを覚えていきました。

フォニクス音、サイトワードが楽しく学べるアプリも

▷英国発、フォニクス音が確認できる「Jolly phonics lessons」

イギリス発のフォニクス教材で、世界中で支持されているJolly Phonicsの無料アプリです。聞こえてくる音と文字を一致させていくゲームで、既にフォニクスの基本的な音を学び終えた子どもが楽しむことができます。

▷サイトワードを学ぶなら「Sight Words Learning Games & Reading Flash Cards」

レベル別にサイトワードを学ぶことができるゲームです。ゲームの種類も沢山あるので、飽きずに学習することができます。私が教える幼稚園~小学生クラスでも子ども達に人気です。

▷オールインワンの学習アプリ「Khan Academy Kids」

アルファベットのなぞり書き、フォニクスからサイトワードまで、全てがレベル別に学べるオールインワンアプリです。英語圏の小学校1年生までの学習内容をカバーしています。運筆や計算の練習、塗り絵や電子書籍もついています。何から始めたらよいか分からないという方のために、お子さんの年齢を設定すればアプリが学習計画を立ててくれます。

フォニクスとサイトワードの後には

フォニクスとサイトワードは、英語圏の子どもたちも幼稚園~小学校で少しずつ学んでいく内容です。日本での学習者でも、基本的なフォニクスとサイトワードを身に着けたらレベルにあった本を読んでいくことで自然と英語を読む力が上がっていくでしょう。

英語にはそうしたレベル別の「リーダー本」が存在しています。ご紹介したアプリにも本が音声付きで読めるものがあります。お子さんの興味、レベルにあったものを選んでみてください。

低年齢の英語読み書きで気を付けてほしいこと

文字の興味は、子どもによって個人差がかなり大きいことです。そのため、何歳までに英語が読めるように「させたい」という思いは持たず、子どもの興味に寄り添っていくのが一番の近道だと思っています。

なかなか文字に興味が出てこないというお子さんには、お子さんが好きなものやお子さんのお名前など身近なものを英語で書いてあげたり、アルファベットのパズルや塗り絵などから始めてみたりするのも良いと思います。

前述しましたが、幼児~低学年での英語の読み書きは英語の「音」にしっかり慣れたうえで身に着けていくものです。学習が進んでお子さんの読み書きが始まったとしても、まだまだ「音」が大切であることは変わりがありません。引き続き、映像やかけ流しを通して英語の音声にも触れていきましょう。

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