松岡昌宏、「密告はうたう」で色気と不器用さが同居する新たな魅力を発揮

TOKIOの松岡昌宏が、2021年にWOWOWプライムで放送の「連続ドラマW 密告はうたう 警視庁監察ファイル」(日時未定)に主演する。本作は、伊兼源太郎氏の同名ハードボイルド小説が原作。松岡は、4万人を超える警視庁職員の不正を突き止める警視庁人事一課(通称・ジンイチ)の監察係に所属する警察官・佐良正輝に扮(ふん)し、今回が同局ドラマ初登場にして初主演となる。

ジンイチは、監察業務を担うエリート集団。調査にあたる監察係員は「警察の中の警察」と恐れられ、仲間たちからも忌み嫌われる、孤独にして秘密主義の部署だ。ある事件の捜査中に後輩刑事を殉職で失い、捜査一課からジンイチに異動した佐良は、同僚からは裏切り者と敵視されながらも孤独に業務をこなす。しかし、密告文に端を発して、かつての同僚・皆口菜子の監察を命じられる。皆口の行動確認を進めるうちに、佐良はある未解決事件の真相と警察内部に潜む、深い闇にたどり着く。

松岡は「題材にとても興味が湧き、久しぶりの社会派ドラマで、かつ初めてのWOWOWドラマ作品ということもあり、自分の新しいステップになればいいなという思いを感じて参加させていただきました」と気合十分。そして、脚本を読み「一筋縄ではいかない、組織の闇みたいなものを感じました。佐良という男が背負っている苦しみや葛藤、そして取り巻く人間関係、さまざまな謎に包まれている作品だと思います。時代とともに、変わっていく佐良という男の考え方、物の捉え方、そのあたりにとても深いものを感じます」と語り、「とてもリアルで、変に飾らない、真っすぐ正面から捉えた作品。現場もいろいろと試行錯誤をし、監督をはじめスタッフ、キャストで何度も何度もディスカッションを重ね、その場その場でそのシーンを大切に作っています。見ていただく方々にそのリアリティーが伝わると信じて、作品に挑んでおります」と手応えを明かしている。

また、内片輝監督は実写化にあたり「ハードボイルドとは何か? 身をていして悪に立ち向かい、弱いものには優しく、しかし人知れず傷つく繊細な生き方。ザラザラした『色気』と『不器用さ』の共存する街、人、あるいは、組織。時代によってその定義は変わるかもしれないが、『密告はうたう』には、間違いなくハードボイルドな魅力が詰まっている。そして佐良を演じる松岡昌宏の背中には、そんな色気と不器用さが同居している。撮影の最中、刹那(せつな)に見せる横顔は、主人公そのものじゃないか!と、どきりとさせられる。『密告はうたう』と佐良との出会いが、松岡昌宏の魅力をさらに引き出すに違いない。そんな佐良と彼の生きる世界を、多くの人に楽しんでもらいたい」とメッセージを寄せている。

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