陸自のオスプレイ、飛行中止 試験中に警告表示 木更津駐屯地

 【東京】防衛省は10日、千葉県の陸上自衛隊木更津駐屯地に暫定配備されている垂直離着陸輸送機オスプレイについて、駐屯地内での試験飛行(ホバリング)中に警告表示が確認されたとして、同日から実施予定だった駐屯地外での飛行を取りやめた。陸自は再点検を行うとしており、現段階で具体的な問題点は不明としている。今後の飛行日程は未定だ。

 陸自によると、オスプレイは駐屯地内を試験飛行していた同日午後3時前に警告表示を確認した。

 当初予定では同日正午ごろから駐屯地外の東京湾南側や相模湾を飛行する予定だったが、取りやめた。

 陸自は飛行再開の時期は未定とした上で、木更津市など地元には事前に説明する考えを示した。

 木更津には今年7月からオスプレイ2機が配備され、うち1機が6日、駐屯地内で約10分間ホバリングし初めて飛行していた。

 岸信夫防衛相は同日午前の会見で、今後、機体などの特性確認のほか、飛行や隊員の練度維持・向上のための飛行を順次行っていく考えを示し「安全に万全を期していきたい」と話していた。

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