長崎県高校新人大会 卓球団体 鎮西学院4年ぶり男女V

【卓球男子団体決勝、瓊浦-鎮西学院】個人シングルスも制した鎮西学院のエース真木(左)、 【卓球女子団体決勝、鎮西学院-長崎女商】個人シングルスと合わせて2冠を達成した鎮西学院の德村=佐世保市東部スポーツ広場体育館

 長崎県高校新人大会は7、8日、各地で3競技が行われ、卓球団体は鎮西学院が男女Vを飾った。男子は4年ぶり、女子は2年連続。団体の男女上位各4校は来春の全国選抜大会の切符(男子8、女子7枠)が懸かる九州大会(12月18~20日・大分)に出場する。
 4年ぶりに団体男女Vを果たした鎮西学院。これまでのコロナ禍の影響も踏まえ、男子の坪口監督は「やっぱり試合があれば子どもたちが輝くし、周りも生き生きする」と強調。女子の松井監督は「緊張も見られたけど、総合力で勝てた」と振り返った。

◆勝負強さを発揮
 男子は昨年の決勝で2-3で惜敗した瓊浦にストレート勝ちした。主将の小鉢が「勝負どころでポイントを取れた」と胸を張ったように、相手のミス待ちにならず、真木、本多、小鉢がそれぞれ自ら攻めてチャンスメーク。坪口監督も「足りないところはあるが、点の取り方には成長を感じている」とうなずいた。
 今季のチームは個人も制した真木が一歩リードして、2番手以降は力が接近。頻繁に実施する「部内リーグ」などで切磋琢磨(せっさたくま)して力をつけている。小鉢は「お世話になった3年生の思いも背負って、九州でも優勝を狙いたい」と気を引き締め直していた。

◆1年生が存在感
 女子は男子同様に全試合一人も負けずにV2を達成。長崎女商との決勝は、個人1、2位の德村、舌間のエース格の1年生が2勝して、最後は2年生の貞方が3ゲームとも相手を7点以内に抑えた。
 現時点で1年生が存在感を示しているが、他校の同学年にも強力なライバルがおり、気の緩みはない。その後輩たちの姿に先輩たちも刺激を受けている。主将の早田は「メリハリをつけて練習できている。2年生が負けん気を持ち、相乗効果でチーム力を上げていきたい」と言葉に力を込めた。

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