FA会長が電撃辞任!会議で人種差別発言「サッカーに携わる全ての人たちの気持ちを害した」

イングランドサッカー協会(FA)のグレッグ・クラーク会長は、人種差別発言をした数時間後に会長職を辞任した。

クラーク会長はイギリスのデジタル・文化・メディア・スポーツ省との特別委員会で、黒人・アジア人・少数民族(BAME)の選手について「coloured(有色人種)」という人種差別的意味を持つ単語を使用。さらに同性愛者や女性差別とも取れる発言をし、会長職の辞任を発表した。FAは今回の件に関し、「クラークが特別委員会の会議で少数民族コミュニティに不適切な言葉を使い、私たちは深く謝罪したい。彼は有色人種という言葉は適切でないと認め、会議中に心込めて謝罪した」と伝えている。

またFA会長は暫定でピーター・マコーミック副会長が就任する事となり、クラーク会長は国際サッカー連盟(FIFA)副会長の職も来年2月に辞任する事が決定。会議直後に声明で謝罪を表明している。

「サッカーを愛し、ゲームに何十年もサービスを与えてきた人間として、最初にサッカーに利益を置くことは正しい。2020年は挑戦的な年になったが、CEOの移行が完了し新たな経営陣が確立された今、新しい道を開くために以前から退任を検討していた」。

「会議での私の不用意な発言は全ての人たちへのサービスを害するものだった。そして前に進む決意が固まった。サッカー界に取り組む多様なコミュニティを怒らてしまい、悲しみを覚えると共に深くお詫びしたい。長きに渡って仕事を共有してきた友人や同僚たちに感謝したい」。

人種差別発言でFA会長が辞任※写真 Jordan Mansfield

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