横浜の市立中学校で通知表に記載ミス 保護者に口止め依頼も

 横浜市教育委員会は11日、2018~19年度に市立中学校で生徒3人の通知表に誤記載があったと発表した。いずれも市教委に報告しておらず、うち1人の保護者には、口外しないよう口止めしていた。

 市教委によると、18年度は1年生1人、19年度は2年生2人の数学の観点別評価と評定を誤記載。生徒や保護者からの指摘を受けてそれぞれの通知表を差し替えて謝罪したが、取り決めに反して市教委には報告していなかった。

 18年度に誤りがあった生徒の保護者から今年10月22日、「口外しないよう言われたのが気になっている」と市教委に問い合わせがあり、誤記載が発覚。校長は「謝罪と差し替えで理解が得られた。報告して公になることで生徒や保護者、学校運営に影響があると考えた」と話しているという。

 市教委は「口外しないよう求めたのは不適切」とし、今後の聞き取り調査の結果を踏まえて校長らの懲戒処分も視野に判断するとしている。

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