サイ・ヤング賞 アは三冠ビーバー、ナは防御率1位バウアー

日本時間11月12日、サイ・ヤング賞の受賞者が「MLBネットワーク」の番組内で発表され、アメリカン・リーグはシェーン・ビーバー(インディアンス)、ナショナル・リーグはトレバー・バウアー(レッズ)が選出された。満票受賞となったビーバーは、1972年のゲイロード・ペリー、2007年のCC・サバシア、2008年のクリフ・リー、2014年と2017年のコリー・クルーバーに次いで球団史上5人目(6度目)の受賞。一方のバウアーは球団史上初の受賞となった。

ビーバーは12試合に先発して8勝1敗、防御率1.63、122奪三振の好成績をマーク。勝利・防御率・奪三振で両リーグ1位(勝利は1位タイ)の成績を残し、メジャー全体の投手三冠王は2006年のヨハン・サンタナ以来14年ぶりの快挙となった。

開幕から62回1/3を投げたところでシーズン100奪三振に到達し、歴代最速記録を更新。また、今季登板した全12試合で8個以上の三振を奪い、開幕から12試合連続8奪三振以上は歴代2位の快記録となった(歴代1位は2000年のランディ・ジョンソンが記録した15試合)。

満票受賞は2014年のクレイトン・カーショウ以来6年ぶり、ア・リーグでは2011年のジャスティン・バーランダー以来9年ぶり、インディアンスの投手としては初の快挙。210ポイントのビーバーに次いで、2位票18を獲得した前田健太(ツインズ)が92ポイントで2位となり、51ポイントの柳賢振(ブルージェイズ)が3位、50ポイントのゲリット・コール(ヤンキース)が4位、46ポイントのダラス・カイケル(ホワイトソックス)が5位にランクインした。

バウアーは11試合に先発して5勝4敗ながら防御率1.73、100奪三振をマークし、最優秀防御率のタイトルを獲得。ナ・リーグで唯一の防御率1点台を記録し、WHIP(0.79)、被打率(.159)、完封(2)などの部門でもリーグ1位の成績を残した。

特にシーズン終盤のピッチングは素晴らしく、最終4先発で29イニング(平均7イニング以上)を投げ、防御率1.24、39奪三振をマーク。シーズン最終登板となった9月23日のブリュワーズ戦は中3日でマウンドに上がり、8回4安打1失点、12奪三振という圧巻のピッチングを披露した。

バウアーは1位票27を獲得し、合計201ポイント。1位票3のダルビッシュ有(カブス)が123ポイントで2位となり、ジェイコブ・デグロム(メッツ)が89ポイントで3位、ディネルソン・ラメット(パドレス)が57ポイントで4位、マックス・フリード(ブレーブス)が15ポイントで5位にランクインした。

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