V長崎メモリアルデー ホームで大勝、今季最多の5得点

【V長崎-岡山】前半39分、V長崎の氣田(右)がドリブルで相手をかわして2点目を決める=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

 明治安田J2第33節(11日・トランスコスモススタジアム長崎)3位V・ファーレン長崎は岡山に5-0と「特別な日」を大勝で飾った。
 猛攻撃で今季最多の5ゴールを奪い、試合終盤に差しかかるまで打たれたシュートはゼロ。V長崎が文字通りの完勝で、第1~4節以来となる今季2度目の4連勝を飾った。絶好調の3位チームが、徳島と福岡をぴたりと追走している。
 左サイドバックの亀川が第29節で負傷退場し、前節は右の毎熊が途中交代。攻撃性能が高い“両翼”を失った状態だったが、2人のポジションに入った江川と鹿山が自らの特長を出して見事に穴を埋めた。積極的に攻め上がってパスワークの歯車となり、鹿山は190センチの長身を生かしたヘディングで4点目をアシスト。江川は豊富な運動量で守備の見せ場も多かった。
 V長崎にとって特別な日だった。2017年の11月11日は、このトラスタでクラブ史上初のJ1昇格を決めた日。メモリアルデーを派手に彩り、手倉森監督も「験のいい日なので思い切り行けと伝えていた。選手たちはその通りにやってくれた」と手放しで喜んだ。
 前半に2点を決めた氣田は「自分のゴールが最後は薄れてしまった」と苦笑しながらも「状態はかなりいいと思う。やっとここまで持ってこられた」と心強い。
 残り9試合になり、勝ち点5の中に上位3チーム。2枚のJ1切符の行方はまだ分からない。だが、いま最も勢いがあるのは間違いなくV長崎だ。

 


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