クローバー歯科、8戦全勝 関西卓球アカデミーは初勝利に「今夜ゆっくり寝られる」

<2020年度後期日本卓球リーグ熊本大会 2020年11月11日~11月15日 熊本県立総合体育館>

12日、2020年度後期日本卓球リーグは大会2日目も最終試合を終えた。男子2部で5試合が行われ、クローバー歯科カスピッズが8戦全勝で男子2部優勝を決めた。

男子2部、クローバー歯科カスピッズが8戦全勝

大会初日を全勝で終えたクローバー歯科カスピッズは、大会2日目もここまで全勝。

写真:一歩及ばなかった松下大星(クローバー歯科カスピッズ)/撮影:ラリーズ編集部

今大会8試合目となった朝日大学戦では、1番で松下大星がゲームカウント2-0から逆転を許す。しかし、日鉄物流ブレイザーズから移籍した藤本海統、他所属からレンタルしたゴールド選手である田添響が勝利し、試合の行方は3番シングルスの江藤慧に託された。

写真:圧巻のプレーを見せた田添響/撮影:ラリーズ編集部

江藤は、朝日大学のエース・馬渡元樹の打点の早いフォアカウンターに苦しみながらも、フルゲームの激戦を制し、見事勝利を飾った。

写真:苦しみながらも勝利をあげた江藤慧(クローバー歯科カスピッズ)/撮影:ラリーズ編集部

クローバー歯科カスピッズは、これで8戦8勝。引き分けありという特殊ルールの今大会は、勝ち数が多いチームが上位となるルールのため、他チームを引き離し1試合を残して優勝を確実にした。

写真:後陣からの引き返しで何度も得点を奪った田添響。後ろにはクローバー歯科の部旗も/撮影:ラリーズ編集部

試合後、田添は「2日で8試合することはなかなかない。久しぶりの試合だったこともあって疲れました。(大会2日目は競り合う場面が多かったが)自分の試合はだいたいいつもこんな感じです」と笑顔を見せた。

ゴールド選手として8戦全勝と役目を果たし「自分が勝つのはもちろんなんですけど、チームがしっかり勝てて良かったです」と安堵の表情を浮かべた。

関西卓球アカデミーが初勝利

また、ここまで男子2部で0勝2敗5分と1勝が遠かった関西卓球アカデミーは、トヨタ自動車にマッチカウント3-1で競り勝ち、今大会初勝利をあげた。関西卓球アカデミーの伊藤弘美部長は、「やっと1勝できて、今夜ゆっくり寝られます」と胸をなでおろした。

写真:各務博志(関西卓球アカデミー)/撮影:ラリーズ編集部

勝敗のかかった4番シングルスで勝ち星を掴んだ各務博志(関西卓球アカデミー)は、「坂根がずっと勝ってくれているんですけど、チームは勝っていない状況だった。僕らが頑張らなあかんなという気持ちのもと、最後思い切って行けたのが良かったと思います」とフルゲームの激戦を振り返った。

写真:今大会7勝1敗とエースの働きを見せる坂根翔大(関西卓球アカデミー)/撮影:ラリーズ編集部

残すは13日の豊田自動織機戦のみとなったが、「終わり良ければ総て良しということで、最後も勝ちを狙っていこうと思っています」と最後の試合に向け、各務は気を引き締めた。

写真:勝利のガッツポーズを見せた各務博志(関西卓球アカデミー)/撮影:ラリーズ編集部

【2日目】男子2部 5試合目

トヨタ自動車 1-3 〇関西卓球アカデミー

北口大輔 0-3 〇坂根将大
〇沢田和希 3-2 水内大介
山本駿介 2-3 〇金森翼
畑直希 2-3 〇各務博志

〇クローバー歯科カスピッズ 3-1 朝日大学

松下大星 2-3 〇刘念
〇藤本海統 3-0 増本時祥
〇江藤慧 3-2 馬渡元樹
〇田添響 3-0 佐藤桂輔

〇JR北海道 3-1 琉球レオフォルテ

水谷良紀 1-3 〇花木誠弥
〇宝利貴也 3-2 外間政克
〇能戸大夢 3-0 伊志嶺鷹啓
〇長門幹 3-1 熊田智幸

豊田自動織機 1-3 〇協和発酵バイオ

岡田聖世 1-3 〇千葉悠平
〇仲田貴亮 3-0 窄口飛翔
渡邉朋之 2-3 〇亀石翔吾
二木啓太 1-3 〇松岡優人

〇信号器材 4-0 熊本県選抜

〇相馬練 3-0 熊谷幸希
〇福田修也 3-0 中川拓己
〇厚谷武志 3-0 河津綾介
〇北原大輝 3-0 砂川泰晟

文:ラリーズ編集部

© 株式会社ラリーズ