気合入れ音楽に乗せ「ラジオ空手」 やえせ高等支援学校で長嶺さん指導

 【八重瀬】やえせ高等支援学校は4日、体育の授業で音楽に合わせ空手をする「ラジオ空手」を学んだ。同空手の普及に取り組む泊小教諭の長嶺文士郎さん(43)が講師を務めた。

 ラジオ体操のように音楽に合わせ空手をする運動教材として発案されたラジオ空手。長嶺さんは7年程前から「沖縄の文化を通して子どもたちの心と体を育む助けになれば」との思いで普及に奔走する。

 長嶺さんは愛用の空手マスクをかぶり生徒の気持ちを和ませ、普及形ⅠのおさらいとⅡを指導した。「無駄な力を使わず」「ここで上段突き」などと一つ一つの動きを丁寧に解説。生徒は長嶺さんの動きを手本にしながら「四で一?進む」「ここは左手」などと声を掛け合い、汗を流した。

 4歳から小2まで空手の経験があるという宮本梨々奈さん(16)=2年=は「気合を入れ、全部覚えきれた。もっと難しいものも覚えたい」と意欲を見せた。大城貴弘さん(17)=同=は「蹴りは難しかったけど、長嶺先生の教え方が分かりやすかった」と笑顔。

 3年生の古謝将幹さん(17)は「両手で突く動きがおもしろい。またやりたい」と語った。

 生徒は12月に同校で開催予定の「スポーツフェスティバル」でラジオ空手を披露する。

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