Eセグメントのベンチマークとして長らく君臨しているメルセデス・ベンツEクラスが2020年9月にマイナーチェンジを受けた。しかも、その内容はフルモデルチェンジといっても過言ではないほどで、新世代デザインはもちろん最新のAR技術など、これまた他のメーカーがマネしたくなるほどの内容に。今回は簡単に新型Eクラスをご紹介。一体どれほどの進化をしたのか!?>>
デザイン&グレード名一新で大幅レベルアップ
何と言っても目につくのが、大きく変わったエクステリアデザインだ。CLSやAクラスなど近年モデルチェンジを迎えたモデルたちがこぞって採用している新世代デザインをEクラスにも。これまで少々大人しかったが、押し出し感の強い顔に変更。
さらにグレード構成も一新し、長らく採用されていたアバンギャルドという名を捨て、スポーツという新名称に変更。今後登場する予定の新モデルも同様のグレード名になるそうだ。
新旧モデルを横並びで比較すると、かなり雰囲気が異なる。旧型モデルのグリルは逆台形なのに対して、新型Eクラスは台形に変更。さらにボンネットの形も変更されており、波打つような特徴的なデザインとなっている。
>>
先進バツグンのARナビに注目! ただアナログ時計の廃止は残念……
新型Eクラスの目玉といっても過言ではないのが、このARナビだ。フロントカメラが捉えた映像をリアルタイムでモニターに表示し、その映像にナビ情報が合成されるとモノ。実際にドライバーが見ている風景がそのまんまモニターに、しかもナビ情報も表示されるとあって、紛らわしい分岐や交差点などで迷うことは無くなりそうだ。
じつは、ドイツ本国ではすでにAクラスなどに採用されているのだが、日本仕様は今回が初。来年にも日本に上陸予定の新型Sクラスには、この進化版が搭載されるというから、今から楽しみだ。
と改良モデルながら、フルモデルチェンジ並みの大幅改良を受けた新型Eクラス。AR技術など、BMWやアウディなども採用が進むキッカケとなるか? 今後の彼らの動向に注目したい。
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】