石木川の魚をカレンダーに 川原地区の石丸さんイラスト

石木川に生息する魚を描いたカレンダーを手にする石丸さん=川棚町岩屋郷

 長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダムの水没予定地、川原(こうばる)地区の住民で、イラストレーターの石丸穂澄さん(38)が、石木川に生息する淡水魚を描いたイラストで、来年のカレンダーを制作した。1部500円でインターネットショップ「こうばるショップ」で販売している。
 石丸さんは、川原地区の自然や生態系をモチーフにイラストを描き、古里の魅力を発信している。カレンダーは、石木川で観測できるカワムツ、カマツカ、ニホンウナギなどのイラストを掲載。希少な魚も多く、石木川の豊かな生態系をうかがい知れる。
 石丸さんは「『石木ダム』に関する言葉や情報はあえて載せなかった。川原の美しさを素直に感じてもらいながら、ダム問題について考えたり、話題にしたりしてほしい」と話している。
 カレンダーはA5サイズの16ページ。2冊以上購入すると送料無料。問い合わせは石丸さんのメール(hozumix1982@gmail.com)。

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