「しおかぜ祭」開幕 諫早で総合開会式 演奏や合唱披露

美しい歌声で総合開会式を盛り上げた島原高合唱部=諫早市、諫早文化会館

 長崎県内の文化系生徒による秋の祭典、県高校総合文化祭「しおかぜ祭」(県教委、県高校文化連盟主催)が13日、諫早市宇都町の諫早文化会館を主会場に3日間の日程で開幕した。今年は新型コロナウイルス感染防止のため規模を縮小し、各部門大会は会場を分散。初日に同会館であった総合開会式も入場者が制限されたが、県央地区の高校生が迫力ある音楽演奏や美しい歌声を披露し、会場を盛り上げた。
 しおかぜ祭は例年、県南、県央、県北各地区の持ち回りで毎年開催し、今年は県央の番。コロナ禍を受け、部門大会は諫早市を中心に一部を佐世保、長崎両市でも開き、入場はすべて生徒や教諭ら関係者に限られる。一方、美術、書道、写真、新聞など7部門の展示は15日まで同会館であり、誰でも観覧可能。
 13日の総合開会式は、出演者と県央地区の高校の文化系部員、教諭ら計約300人が参加。今年は地区内生徒による総合開会式実行委が組織できず、名物の工夫を凝らした演出はなかった。それでもステージでは、鎮西学院高(諫早市)など地区内4校の吹奏楽部や、県立諫早高(同)ギターマンドリン部が名曲などで観客を魅了した。
 インターネット上で7~10月開かれた今年の全国高校総合文化祭(ウェブ総文)合唱部門の県代表、県立島原高合唱部は、あいみょんさんのヒット曲「ハルノヒ」などを会場に響かせた。2年の山下敦也部長(16)は「コロナ禍で歌う機会がない中、観客の前で歌声を披露できて幸せだった」と笑顔で話した。
 このほか、長崎南山高(長崎市)の西経一校長の講演もあった。

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