史上初の女性GMが誕生! キム・エングがマーリンズGMに就任

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メジャーリーグのみならず、北米のメジャー男性プロスポーツ史上初となる女性ゼネラルマネージャー(GM)が誕生した。日本時間11月14日、マーリンズは2011年からメジャーリーグのコミッショナー事務局で上級副社長を務めていたキム・エングがGMに就任したことを発表。「メジャー30球団の野球部門で最も地位の高い女性となり、北米のメジャー男性プロスポーツチームのGMとして採用された初めての女性であると思われる」と紹介した。

キム・エングは中国系アメリカ人であり、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドは「アジア系アメリカ人がメジャーリーグのGMに就任するのは史上初めて」と伝えている。1990年にシカゴ大を卒業してインターンとしてホワイトソックスに加わり、1995年には当時のロン・シューラーGMの下で野球部門のアシスタント・ディレクターに就任。年俸調停の場に出席した史上初の女性となった。

1997年はアメリカン・リーグの事務所で働き、1998年にはヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMに誘われてGM補佐に就任。2002年からドジャースへ移り、2005年には空席となったGMの面接を受けた(ドジャースはネッド・コレッティを採用)。その後、マリナーズ、パドレス、エンゼルス、ジャイアンツでもGMの採用面接を受けたが、GM就任は実現せず、2011年からはドジャースを離れてコミッショナー事務局に勤めていた。

そして、今季限りで退団したマイケル・ヒルに代わるフロントオフィスのリーダーを探していたマーリンズのGMに就任することが決定。現在マーリンズの最高経営責任者(CEO)を務めるデレク・ジーターとはヤンキースで4年間をともに過ごしており、その縁が今回のGM就任を後押ししたと見られる。ヤンキース時代にワールドシリーズ3連覇(1998~2000年)を経験しているほか、これまでに8度のポストシーズン進出を経験。今回はマーリンズを2003年以来のワールドシリーズ制覇へ導くことが期待される。

キム・エングは「次期GMとしてマーリンズを率いることは、私のキャリアのなかで名誉なことです。この挑戦を私は軽々しく受け止めてはいません。私がこの世界に入ったとき、女性がメジャーリーグのチームを率いるなどあり得ないと思われていました。私の目標はマイアミに優勝をもたらすことです」とのコメントを発表。ジーターは「キムが豊富な知識とワールドシリーズ制覇クラスの経験をマーリンズにもたらすことを期待しています」と史上初の女性GMにエールを送った。