ジブリ新作「アーヤと魔女」の主人公に平澤宏々路が抜てき。寺島しのぶ、豊川悦司、濱田岳も参加

宮崎駿氏が企画し、宮崎吾朗氏が監督を務めるスタジオジブリ初となる全編3DCG制作の長編アニメ「アーヤと魔女」が、NHK総合で12月30日(午後7:30)に放送されることが決定。さらに、声のキャストとして、寺島しのぶ、豊川悦司、濱田岳が出演。主人公・アーヤ役には、オーディションで選ばれた13歳の平澤宏々路が抜てきされた。

同作は、スタジオジブリによる大ヒットアニメーション映画「ハウルの動く城」の原作者でイギリスの作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズが描く児童向け小説「アーヤと魔女」をアニメ化。自分が魔女の娘とは知らずに育った少女・アーヤが、ある日奇妙な家に引き取られ、そこで意地悪な魔女と暮らすことになったことから始まる物語だ。

アーヤを引き取る意地悪な魔女、ベラ・ヤーガ役の寺島は「人生初めてのアニメの声優で、スタジオジブリさんの作品に参加させていただけるなんて夢のような体験でした。どんな環境に置かれても見事にたくましく生きていくアーヤの姿は今この時期の私たちに、必ず勇気と希望を感じさせてくれることでしょう」と思いを伝える。

ヤーガと一緒に暮らす怪しげな男、マンドレーク役の豊川は「アーヤと魔女。憧れのジブリ作品にやっと呼んでいただきました。初の声優にドキドキでした。最初のセリフを口にした途端、ワクワクが止まらなくなりました。オトナのような君たちへ、コドモのようなあなたたちへ、今だからこそ、より愛したくなるすてきな(クリスマス)プレゼントになりました。どうか受け取ってくださいね!」とメッセージを寄せる。

さらに、黒猫のトーマス役を演じる濱田は「憧れのジブリ作品に参加させていただき、まるで夢のような時間でした。アーヤのどんな境遇も受け入れ、顔を上げて突き進む姿に勇気をもらい、笑顔にしてもらい、黒猫の僕に何ができるか分かりませんが、独り立ちできるまで、ずっとそばに居ようと思います」と話している。

そして、アーヤ役を射止めた平澤は「オーディションの時は『合格するのは難しいかもしれないな』と思っていたので、アーヤの声優に選ばれたと聞いた時は本当にうれしかったです! スタジオジブリには歴代のジブリの作品がたくさん飾ってあって、本当にジブリの作品に参加できるのだと実感し、ワクワクしました! この素直な感情をそのまま伝えられるといいなと、思いながら収録させていただきました」と喜びの中で収録に参加したことを明かし、「強くて明るい、少し生意気だけど憎めない、そんなアーヤを楽しんでいただけたらなと思っています! 皆さんの『ココロ』に響きますように!」と呼びかけている。

また、宮崎吾朗監督が手掛けた本作の劇中歌を歌うのは、インドネシアの国民的スター、シェリナ・ムナフ。シェリナは、Twitterのフォロワー数が1000万超という、インドネシアで国民的に人気を誇るシンガー・ソングライターで俳優。スタジオジブリが2016年に制作したテレビCMでも歌唱を披露。演奏は、劇伴音楽を担当する武部聡志が率いる、ギターの亀本寛貴(GLIM SPANKY)、ベースの髙野清宗(Mrs. GREEN APPLE)、ドラムのシシド・カフカ、キーボードの武部という、スペシャルユニットが担当している。

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