スーパーフォーミュラ・ライツ:予選は第9戦が宮田が、第10戦は名取が初ポール

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権は11月14日、第4ラウンドのオートポリスの公式予選が行われ、終盤に赤旗中断がある荒れた展開のなか、宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)が第9戦のポールポジションを獲得。第10戦は名取鉄平(TODA FIGHTEX)が初めてのポールポジションを獲得した。

 大分県日田市のオートポリスで行われている全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第4ラウンド。11月12日から合計4回の専有走行が行われてきたが、日中は比較的暖かな陽気のなか、専有走行1と2、11月13日の専有走行4はスーパーフォーミュラとダブルエントリーの宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)が、専有走行3は阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)がトップタイムをマーク。これに名取鉄平(TODA FIGHTEX)や河野駿佑(RS FINE K&N 320)、小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)が続く展開となっていた。

 なおこのラウンドは、B-MAX ENGINEERINGの13号車を石坂瑞樹がドライブしているほか、ALBIREX RACING TEAMにはアイルランド人ドライバーのルッカ・アレンが加入。また、マスタークラスの51号車に今田信宏(B-MAX RACING TEAM)がエントリーしていたが、10月31日〜11月1日のフォーミュラリージョナルでのクラッシュにより手を負傷。ドクターストップにより出走していない。

 迎えた11月14日もオートポリスは快晴に恵まれ、早朝8時20分から第9戦/第10戦に向けた公式予選がスタートした。まずは宮田、小高が1分36秒台にタイムを上げていくなか、阪口、石坂らはやや遅れてピットアウト。アタックに入っていくと、開始から14分というところで阪口が1分36秒248をマーク。翌周も1分36秒240にタイムを縮め、トップに躍り出た。

 30分間の公式予選も残り10分が近づく頃になると、ふたたびタイムが更新されはじめる。まずは河野が1分36秒501をマークし2番手に浮上すると、名取が1分36秒049へタイムアップ。阪口をかわしトップに立つが、チェッカーに向け各車がアタックを展開していくなか、残り3分というところのターン16でルッカ・アレン(Albirex-RT)がグラベルストップ。赤旗が提示されてしまった。予選は8時55分から残り3分05秒で再開され、矢継ぎ早にピットアウトし、ワンチャンスを狙うアタックが展開された。

 ここで宮田が一気に1分35秒493をマークし、トップに浮上。さらに阪口も1分35秒669へタイムを上げるも、宮田にはわずかに届かず2番手に。これで第9戦は宮田、阪口、名取、そしてこちらも最後にタイムを上げた小高が4番手という結果となった。11月15日に決勝レースが行われる第10戦に向けたセカンドベストは名取が1分36秒071で首位となり、スーパーフォーミュラ・ライツで初のポールポジションを獲得。阪口が2番手、宮田が3番手という結果となった。

 マスタークラスは、DRAGON(TEAM DRAGON SFL)がトラブルが起きセッション後半にコースインしたこともあり、ベストはDRAGON、セカンドベストは植田正幸(Rnsports320)という結果となった。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第4ラウンドオートポリス

第9戦予選結果

(編集部集計)

Pos No Cls Driver Car Engine 1st Best

1 36

宮田莉朋 カローラ中京 Kuo TOM’S 320 トヨタ-トムスTAZ31 1’35.493

2 50

阪口晴南 Buzz Racing with B-MAX スピースA41 1’35.669

3 2

名取鉄平 TODA FIGHTEX 戸田TR-F301 1’36.049

4 37

小高一斗 カローラ中京 Kuo TOM’S 320 トヨタ-トムスTAZ31 1’36.063

5 35

河野駿佑 RSFINE K&N 320 トヨタ-トムスTAZ31 1’36.501

6 13

石坂瑞樹 B-MAX ENGINEERING スピースA41 1’36.967

7 5

入山翔 Albirex-RT 東名TB14F3 2020 1’37.884

8 3

L.アレン Albirex-RT 東名TB14F3 2020 1’38.063

9 30 M DRAGON TEAM DRAGON SFL スピースA41 1’39.309

10 10 M 植田正幸 Rnsports320 スピースA41 1’40.108

51 M 今田信宏 JMS RACING with B-MAX スピースA41 No Time

天候:晴れ 路面:ドライ

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第4ラウンドオートポリス

第10戦予選結果

(編集部集計)

Pos No Cls Driver Car Engine 2nd Best

1 2

名取鉄平 TODA FIGHTEX 戸田TR-F301 1’36.071

2 50

阪口晴南 Buzz Racing with B-MAX スピースA41 1’36.240

3 36

宮田莉朋 カローラ中京 Kuo TOM’S 320 トヨタ-トムスTAZ31 1’36.548

4 37

小高一斗 カローラ中京 Kuo TOM’S 320 トヨタ-トムスTAZ31 1’36.701

5 35

河野駿佑 RSFINE K&N 320 トヨタ-トムスTAZ31 1’37.331

6 13

石坂瑞樹 B-MAX ENGINEERING スピースA41 1’37.919

7 3

L.アレン Albirex-RT 東名TB14F3 2020 1’38.172

8 5

入山翔 Albirex-RT 東名TB14F3 2020 1’38.455

9 10 M 植田正幸 Rnsports320 スピースA41 1’40.163

10 30 M DRAGON TEAM DRAGON SFL スピースA41 1’49.357

51 M 今田信宏 JMS RACING with B-MAX スピースA41 No Time

天候:晴れ 路面:ドライ

名取鉄平(TODA FIGHTEX)
阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)
河野駿佑(RS FINE K&N 320)
石坂瑞樹(B-MAX ENGINEERING)
ルッカ・アレン(Albirex-RT)
宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)

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