キャッシュマン「キム・アングは私にとって欠かせない存在だった」

メジャーリーグの歴史に新たな1ページが刻まれた。マーリンズは日本時間11月14日、キム・アングが史上初の女性ゼネラルマネージャー(GM)となったことを発表。アングは「GMになる」という自身の夢をついに実現させた。ここに至るまでのキャリアで重要なステップとなったのが1998年にヤンキースでGM補佐に就任したことだ。当時アングをGM補佐として採用し、現在に至るまでヤンキースのGMを務めているブライアン・キャッシュマンは「彼女は私にとって欠かせない存在だった」と述べ、アングのマーリンズGM就任を祝福した。

アングは1998年に29歳でヤンキースのGM補佐に就任。そのポジションに就いた史上2人目の女性だっただけでなく、当時のメジャーリーグのGM補佐で最年少だった。キャッシュマンは「キムがマーリンズのGMに指名されたと聞いて本当にワクワクしたよ」と大喜び。「人々が夢を叶えるところを目にするのは素晴らしいことだ。私が知っている限りでは、GMになることは彼女の夢だったからね」と語った。

アングは1998年から2001年までの4シーズン、キャッシュマンの下でGM補佐を務め、最初の3シーズンはいずれもワールドシリーズを制覇。4年目は惜しくもワールドシリーズでダイヤモンドバックスに敗れた。当時のヤンキースでスター遊撃手として活躍していたのが、現在マーリンズの最高経営責任者(CEO)を務めるデレク・ジーターだ。このときの縁がアングのマーリンズGM就任を後押ししたと見られている。

キャッシュマンは「当時からキムは疲れ知らずで献身的なエグゼクティブだったが、その後も自身の才能を最大限に発揮するために絶え間なくスキルを身につけてきた。彼女は物腰の柔らかさや人脈を築く素晴らしい能力だけでなく、豊富な経験や知識をマーリンズに提供するだろう。そして、それらは大いに役立つはずだ。彼女とマーリンズ球団に祝福の言葉を贈りたい」と述べ、アングの新たな挑戦にエールを送った。

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