協和キリン、新たな歴史の第1歩 主将・松平「歴代の先輩に感謝」

<2020年度後期日本卓球リーグ熊本大会 2020年11月11日~11月15日 熊本県立総合体育館>

14日、後期日本卓球リーグ熊本大会は4日目を迎え、男子1部では第3試合が行われた。2戦2勝と好調の協和キリンは、原田鋼業と対戦し、マッチカウント4-0で勝利した。この1勝で協和キリンは日本卓球リーグ通算401勝目と新たな歴史のスタートを切った。

協和キリンは401勝目

協和キリンは、日本卓球リーグ通算勝利数が398勝で今大会を迎え、13日に2勝をあげたため、通算400勝の大記録を達成した。今回の原田鋼業戦では、主将の松平賢二、ルーキーの硴塚将人、渡辺裕介、平野友樹の4選手で臨み、チーム3連勝とともに通算401勝目を手に入れた。

写真:硴塚将人(協和キリン)撮影:ラリーズ編集部

松平は「今日は特に最初の入り大事だなと思っていた。昨日(チームとして)4-0、4-0と良い感じで入れたので、その流れで落としたくないところを勝てて良かったです」と試合を振り返った。

写真:平野友樹(協和キリン)/撮影:ラリーズ編集部

好調の要因として「みんな自分の役割を果たしている。ベンチもいい形でバックアップしていて、チームとして今上手く機能している」と分析。「(この先は)甘くいかないと思うので、もし仮に誰かが負けたときにどうするかなど上手く対応できるように考えたい」と気を引き締めた。

また、13日に達成した通算400勝、そしてこの試合での401勝目について聞くと「僕らは歴代の先輩たちが築いてきたところにたまたま良いタイミングで巡ってきただけ。でも(通算400勝超えは)会社として偉大なことだと思いますし、日本リーグの中で何か記録を残せたことは凄く嬉しいです。歴代の先輩たちに感謝しかないです」と偉大なOBに感謝を述べ、今大会でその勝ち星を伸ばすべく前を向いた。

東京アートとシチズン時計の名門対決

実業団の名門である東京アートとシチズン時計は、2019年のJTTLファイナル4準決勝で対戦しており、その際はシチズン時計がマッチカウント3-2で勝利している。

写真:トップで苦しみながらも勝利をあげた笠原弘光(シチズン時計)/撮影:ラリーズ編集部

今回、東京アートは坪井勇磨、吉田海偉、吉村和弘高木和卓、シチズン時計は、笠原弘光、上村慶哉、酒井明日翔、御内健太郎の4選手ずつがオーダーに名を連ねた。

写真:チームの敗戦危機を救った高木和卓(東京アート)/撮影:ラリーズ編集部

東京アートは吉田と高木和が、シチズン時計は笠原と酒井が勝利し、マッチカウント2-2の引き分けに終わった。

写真:熱いガッツポーズを見せる吉田海偉(東京アート)/撮影:ラリーズ編集部

続く男子1部第4試合は14日13時からとなる。

写真:酒井明日翔(シチズン時計)/撮影:ラリーズ編集部

男子1部 3試合目

東京アート 2–2 シチズン時計

坪井勇磨 2-3 〇笠原弘光
〇吉田海偉 3-0 上村慶哉
吉村和弘 1-3 〇酒井明日翔
〇高木和卓 3-2 御内健太郎

〇協和キリン 4–0 原田鋼業

〇松平賢二 3-1 横山輝
〇硴塚将人 3-1 中林滉貴
〇渡辺裕介 3-0 下山優樹
〇平野友樹 3-0 中村廉

リコー 2–2 日野自動車キングフィッシャーズ

郡山北斗 2-3 〇岩崎 栄光
有延大夢 3-2 皆川朝
〇山本勝也 3-2 平野晃生
鹿屋良平 1-3 〇船本将志

愛知工業大学 2–2 日鉄物流ブレイザーズ

田中佑汰 2-3 〇田添健汰
木造勇人 3-2 藤村友也
髙見真己 1-3 〇松下海輝
松山祐季 3-1 定松祐輔

文:ラリーズ編集部

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