好打者・レメイヒュー獲得の候補にブルージェイズなど4球団

今季のアメリカン・リーグMVP投票で3位となったDJ・レメイヒューはヤンキースからのクオリファイング・オファーを拒否したが、ヤンキースは全力で引き留めに動くと見られている。そんななか、「NJ.com」のブレンダン・クティは「レメイヒューをヤンキースから引き抜く可能性があるチーム」として4球団をピックアップ。積極的な補強を展開すると噂されているブルージェイズとメッツのほか、エンゼルスとナショナルズが挙げられている。

今オフのブルージェイズはペイロールに余裕があるため、さらなる上位進出を目指して積極的な補強を行うことが予想されている。今のところ、左腕ロビー・レイと1年800万ドルで再契約しただけだが、クティは「ブルージェイズがレメイヒューを獲得して一塁に置き、ブラディミール・ゲレーロJr.をメインの指名打者とする可能性がある」と指摘。レメイヒューは一塁だけでなく二塁や三塁も守れるため、レメイヒューの加入は選手起用に柔軟性をもたらすことになるだろう。

また、スティーブ・コーエンを新オーナーに迎えたメッツも大型補強が予想されている。来季もナショナル・リーグの指名打者制が継続されるのであれば、レメイヒューを獲得して正二塁手とし、ロビンソン・カノーを指名打者に固定することができる。また、指名打者制がなくとも、二塁・カノー、三塁・レメイヒューという布陣で戦うことも可能だ。

エンゼルスはペリー・ミナシアン新GMが投手補強を最優先に行うことを明言している。しかし、この球団はアート・モレノ・オーナーの「鶴の一声」によって有力野手の補強を行ってきた歴史がある。クティは「すでにマイク・トラウトとアンソニー・レンドンがいる打線にレメイヒューが加わるとすれば非常に面白い」と述べている。

また、ナショナルズは若き強打者のフアン・ソトをサポートする援護砲を必要としている。内野のポジションにも空きがあるため、レメイヒューは理想的な存在と言えるだろう。

ちなみに、大手移籍情報サイトの「MLB Trade Rumors」は4年6800万ドルでブルージェイズと契約するとの予想を出している。ヤンキースはこの2年間で球界トップクラスの打者へと変貌を遂げたレメイヒューを引き留めることができるだろうか。

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