高校ラグビー決勝 長崎北陽台「強さ、組織力で勝負」 長崎南山「バックス展開持ち味」

FWの力強さが増した長崎北陽台(写真左) バックスを中心に好選手がそろう長崎南山(写真右)

 ラグビーの第100回全国高校大会県大会最終日は15日午後1時5分から、長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場で長崎北陽台-長崎南山の決勝が行われる。両校の決勝対決は7年連続14度目。

 長崎北陽台が勝てば3年連続19度目、長崎南山ならば3年ぶり6度目の全国大会(12月27日~来年1月7日・花園ラグビー場)出場が決まる。準優勝校は第100回記念大会枠のうちの九州ブロック代表(1枠)を懸けて、福岡を除いた7県の2位校によるトーナメント(11月20~23日・大分)に臨む。
 新型コロナウイルスの影響で、県大会は1月の県新人大会以来、約10カ月ぶり。両校は県新人大会の準決勝で対戦しており、その時は長崎北陽台が29-0で勝っている。総合力が高く、接点も強い長崎北陽台に対して、長崎南山がいかに持ち味の攻撃力を発揮できるかがポイントになりそうだ。
 長崎北陽台は今季も攻守両面で組織力に磨きを掛けてきた。主将のフランカー大町尚をはじめ、FW、バックスともに体を張れる選手が多い。FWは突破力のあるプロップ田中翔ら3年生に加え、ナンバー8勝矢、フランカー末吉ら1、2年生の成長で力強さが増した。川久保-大町佳のHB団を起点とした攻撃のテンポの速さは全国レベルに達している。
 長崎南山の特長はバックスの展開力。エースのSO筒口を筆頭に、CTB平野、WTB本多、川上、FB安保ら好選手がそろう。ナンバー8高田、プロップ高比良らが軸のFWが前に出て、バックス陣を生かせるか。昨年の決勝は敗れこそしたが、19-26と意地を見せた。3年生は1、2年時から主力を担ってきたメンバーも多く、これまでの思いを出し切りたい。


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